海用フライリールのこと(総集編)。 All about my Salty FlyReels.(Summary ver.)

※加筆&再編集※

この記事は以前の大海原ブログで掲載した「海用フライリールのこと1〜11」ほかの記事を加筆および再編集したものです。

海のフライフィッシングが他のフライフィッシングと大きく異なる部分、それは道具にも当てはまります。特に渓流のフライフィッシングにおいて、モノの本によっては“フライリールはフライラインを収納するだけの道具”と解説されるほどで、軽量かつ堅牢なものが主流です。まぁ個人の趣向性やロッドとの重量バランスもあるので一概にはいえませんが、おおむね好きなものを使ってもさほど問題がありません。乱暴ないい方をすれば、ラインを巻き取れればなんだっていいわけです。

しかし、海のフライフィッシングにおいては少し条件が変わります。それは何ゆえかというと、まず相手にする魚のサイズにもよりますが、おおむね淡水魚よりも力強い魚が多いので、堅牢さとドラグ性能が求められます。たとえば40cmのピンシャンのニジマスとクリックリールでやり取りするとものすごく楽しいです。しかしこれが同じサイズのシーバス(スズキ)になると、クリックリールは楽しさよりも非力さが気になって、やり取りは(楽しいですが)ヒヤヒヤものになります。さらにこれがシイラになると、40cmといえどもクリックリールで太刀打ちすることに限界を感じ「あぁやっぱり海用フライリールって必要だなぁ」と心の中で呟くことしきりでしょう(ちなみにシーバスの40cmは中学生サイズ、シイラの40cmはまだベビーといっていいサイズです)。

同じサイズでも明らかに海の魚のほうがファイトは強いですし、それに海はいつどんな大物と遭遇するかわかりません。だからこそ、十分に信頼できるタックルを選ばれることをおすすめします。

じゃ、どんなメーカーのリールがいいんだよ、とお尋ねの方もいらっしゃるでしょう。個人的には海用フライリールとして製造されているリールであれば、どこのものでもある程度は信頼できると思っています。海用フライリールは高価なので購入に失敗したくないという気持は痛いほどよくわかります。そこで、ここから下に私の所有する海用フライリールの個人的なインプレッションを書いていきたいと思います。

使用感や思いなどはごくごく個人的なことなので、気に障るようなことが書いてあっても笑い飛ばしてください。購入時の参考になるかどうかは自信ありません(笑)。


■エーベル/スーパー8
ラージアーバーで、かつ穴がいっぱい空いているエーベルの軽量モデル。当時で8~9万円ぐらいだったと思います。そのころは過労死するような労働条件の中で働いていたのですが、その分身入りも多く、世間のバブルは弾けても個人的にバブリーだった25歳のころに購入。いつか行くぞと決めた海外釣行のため、というのは嘘で、当時熱中し始めていた本栖湖のモンスター用に購入。

2018年現在もまだ現役です。エーベルの中では軽量な部類ですが、元々エーベルは重いので他のリールと比較するとあまり軽くないかもしれません。私の不注意でアスファルトに落とした際、ハンドルのウッドが一部欠けてしまいましたが、それ以外はノントラブル。数年前に購入したゴリラハンドル(スポンジ素材のハンドルキャップ)を装着して使っています。
あえて苦言をいうと、エーベルの海用リールは逆転時に無音なのが不満です。やっとのことヒットした大物のことを周囲に知らせるように、高らかに逆回転音を響かせたいところですが、エーベルリールは無音なのでハンドルがヒコヒコヒコ~というだけで、ちょっと寂しいです。
写真を撮った当時は、マスタリー・ストライパーテーパー #12が入っていましたが、現在ではシューティングヘッド(タイプ8相当)にランニングライン200mを入れてあります。ストライパーテーパーはコールドウォーター用で横浜界隈のシーバス釣りに重宝しましたが、モデルチェンジを重ねて全然違う性質のラインになってしまって残念に思います。真冬でもしなやかさが失われない、フルラインっていうのが貴重だったんですけどね。まぁ仕方ないです。
今では逆回転時に音が出るモデルも発売されているみたいですね。まぁエーベル自体も経営母体が何度も変わっていますし、極東のいち貧乏ユーザーとしては、ブランドが存続しているだけでもありがたいと思います。


■アイランダー/LA4.5

ほい、お次は金色に輝くアイランダー。新品同様の中古がハーミットさんに出ていたので迷わず購入しちゃいました。あ、書き忘れてましたが、私は中古で入手することも多いです。中古購入時の注意点というか、見るべきポイントについて今度書こうかなと今思いました。忘れちゃってたらごめんなさい。

アイランダーのリールは工作精度、ドラグの効き、回し心地、いずれも私などにはもったいない高レベルな逸品です。見た目はゴツイのですが、意外に軽くていいと思います。正転時、逆転時ともに小気味よい音がして、水に濡れると音が内部にこもるようになり、それもまた本機の特徴です。優れた性能を有しているリールなのですが、あまり積極的にセールスされなかったような印象で、近年ではネットオークション等でずいぶん親しみやすい価格になっているのを見かけます。もし購入を迷っている方がいたら、いいリールなのでおすすめですよ。
この記事を書いた当時は#10か#12のインターミディエイトラインを巻いて、主にサーフで使っていました。ラージアーバーなので巻き取りスピードが速く、寄せ波が厳しいポイントでもラインをコントロールしやすいです。
写真ではマスタリー・ターポンテーパー#12(インタミ)を巻いています。クリアカラーなので、時に神経質になるショアフィッシングに向いていると思います。あと、この手のクリアラインはオフショアで使うと、オマツリの際、船長に普通のナイロンライン(70lbくらい)と思われて途中から切断されることがあるので要注意! 私は2回経験しました(涙)。

私の持っている海用リールの中で金色は当時こいつだけでした(今はあと2台あります)。それ以外は黒系ばっかです。それはなぜかと申しますと、元は湖専門のフライマンだったもので、フレッシュウォーターにおいて金ピカリールは太陽光戦を反射してトラウト達の警戒心を招く……と信じていたからです。無論、迷信じみているとは承知しておりますが、当時はそれほど真剣に取り組んでいたのです(笑)。


■エーベル/No.3

ラージアーバーは巻き取りが速い代わりに、バッキングラインを多く巻けないデメリットがあり、やはり通常スプールのリールも必要だろうと思って購入しました。これも羽振りがよかった20代半ばに購入。

湖を主戦場としていた頃には同じエーベル・スーパー8のバックアップ的に使っていました。その理由は、単純に重いからです。本当に重くてゴツイ。いやはや、エーベルごときで重いなどと弱音を吐くとはナニゴトか!とソルトフライの先輩諸氏からお叱りを受けそうですが、やっぱり重いものは重いのです。でもこの重さこそが頑丈さの証拠でもあるので、十分なバッキングラインを必要とするオフショアの大物狙い時に大いに活躍してくれます。自己記録のシイラ(145cm)をランディングできたのもこのリールだったからといえるでしょう。
以前、メーターオーバーのシイラをフッキングした際、ドラグの一部分に使われているスプリングが外れてしまい、ただの大型タイコリール(常にドラグフリー)になってしまった経験があるのですが、その時にドラグのありがたさが身にしみてわかりました。スプリングは修理に出してもよかったのですが、時間がかかりそうだったのでバネ用の線材を入手して自作しました(ついでにバネの強さもUP!)。それ以降はノントラブルです。
写っているラインはマスタリー・ビルフィッシュテーパー#13が入っています。カラーはど派手なオレンジですが、シンクレートはタイプ5なので沈む沈む。派手な色は魚を追跡しやすいようにとのことです。現在はタイプ9相当のシューティングヘッド+ランニングラインを巻いていますが、まぁ出番はほぼないですね。
ちなみにエーベルに使われているようなコルクのディスクプレートは、滑りが悪くなったら、ほんの少し、うすーくグリスをコルク表面に塗ってやると復活しますよ。公式の取説にも革製品のメンテナンスに使うニートフットオイルを使え!ってあるので、ご参考までに。


■セージ/3500D

実は私の持っている唯一のセージ製品です(ちなみにロッドは1本も所有したことがないです)。別にセージというブランドが嫌いなわけではないのですが、これまで食指が動きませんでした。が、この3500Dは某所で叩き売られていて、思わず価格にリアクションバイトしてしまったものです。

さすがにセージの名を背負っているだけあって、完成度は非常に高いです(どっかのOEMだと思いますが、それでも品質はスンバラしい)。ドラグのメカ部分は完全にシールドされていて手が出せない(中が見えない)のは残念ですが、逆にセージの自信を感じます。

以前はスペイロッド用のリールとして使っていましたが、やはり海用リールなので海でデビューさせました。主に#8ロッドでシーバスを釣る時が出番でした。難をいえばドラグの調整幅がやや大きく、超ユルユル→ユルユル→カチカチという具合です。できれば超ユルユル→ややユルユル→ユルユル→ちょっとユルユル→少しだけユルユル→ちょっとカチカチ……という具合に微妙なセッティングができるようにして欲しかったなぁ、と。それでもドラグの滑り出しは滑らかだし、軽くて頑丈だし、セージらしい値段相応の高い満足度と優れた性能を享受してくれるリールです。
巻いてあるのはマスタリー・ボーンフィッシュテーパー #8です。暖かい時期のシーバスにはトロピカル系ラインが水切れもよくてグッドです(寒い時期はラインがカチカチになるのでノーグッド)。
リールの巻き取り方向=左巻きか右巻きか、悩まれる方も多いと思います。私の場合、フライリールに限らず、だいたい左巻きに設定していますが、こと海用フライリールに関しては右巻きが多いです。その理由は機会があれば書こうと思いますが、実は左巻きのものもあります。えぇ、節操なんてありませんよ(笑)。

<2008年7月4日追記>
2005年以降すっかりシーバス用リールとして定着していましたが、2007年にハンドルノブのガタつきが発生。初期モデルではノブの軸が簡単に外れないタイプのネジになっていて、ちょっと手が出しにくい……。そのうち回す度に軸がブレてきて、本格的にヤバイので修理~と思いましたが、国内では受付できないとのこと(海外通販で購入したので)。

並行品の修理を門前払いで受け付けないというのは、たしか独禁法に抵触するような……。ま、面倒なのでセージ本社に修理出そうかとも思いましたが、なんとか自分でノブ軸を外してネジを締め直してOK! ノブ軸の頭にはヤスリで削ったマイナスネジの切り込みが残りましたが、実用品だしリセールバリューなんぞ最初から気にしません(笑)。その後に発売されたモデルを見ると最初からノブ軸の頭にマイナスネジの切り込みが入ってるし!! まー、本国でも普通にクレームあったんでしょうねー。


■サイエンティフィック・アングラーズ/マスタリーリール89

廉価の良品として有名なサイエンティフィック・アングラーズのマスタリーリールです。海のフライリールに求められる大事な要素、「頑丈さ」、「ライン容量」、「ドラグ性能」、「耐腐食処理」の4つをそこそこクリアしつつ、しかも安い!という素晴らしいフライリール。

SA社はシステム○○というリールも出してますが、それとは微妙に異なっているところが好きで、いつか買おうと思っていたのですが、いざとなると今さら買うのもなんだかなぁ~と思ってました。しかし、そんな時にこそ出会いはあるのですね。元々安い部類のリールですが、新品で大幅値引きされているのを発見して即購入。我ながら、こういう時の後先を考えない決断は早いです。

それで、ライン指定が#8–9となっていて、私にとってはちょっと中途半端なサイズだったせいもあり、しばらくは出番がなかったのですが、シーバス用リールの一翼を担ってもらうことにしました。#8ライン+バッキング100mほど入れても余裕が十分にあるので、バッキングを減らせば#10ラインにも対応できるのではないかと思います。ラインは3Mのウエットセル(タイプ4)を改造したラインを入れてあります。
このリール、どことなくハーディーの香りがするんですよね。OEMかな?それともブリティッシュフライリール社製かな? ドラグはフルロックできませんが、微調整可能なので細いラインでも案外平気です。

<2006年2月16日追記>
私のなかでは、すでにシーバス用#8タックルの1軍リールとして、不動の地位を築いています。マスタリーのストライパーテーパー・タイプ4を入れて使っていました。目立つ性能はありませんが、性能と価格が高次元でバランスしている素晴らしいリールだと思っています。アウトスプールのワイド&ラージアーバーが全盛の昨今、あえてインスプールのナローを使うってのも偏屈者としては楽しかったりします(笑)。

<2009年6月某日追記>
大好きで頻繁に使っていたマスタリーリールですが、残念ながら海へリリースしてしまいました……。今までずいぶん頑張ってくれたので、海の底でゆっくり休んで欲しいと思っています。
もし、どこかのショップの店頭で見かけたら、きっとまた買ってしまうんじゃないかと思います。なんつーか、いわゆる“フライリールっぽい”普遍的なデザインが好みなんです。
海用に限らず、最近のフライリールの多くはデザインを頑張りすぎちゃってる気がしていて、うまく表現できませんが、なんか落ち着かない(笑)。よくいえば斬新、悪くいえば風化しやすいように思います。長く使うものだから、普遍的なデザインのフライリールが見直される日もそう遠くないんじゃないかと思います。


■ループ/モデル3

これは海用にはちょっと問題ありかもしれません。元々は湖用に買ったのですが、陸っぱりシーバスくらいには問題なく使えるので、時々出撃しています。ラージアーバーの先駆者らしく、圧倒的に大口径なのはいいのですが、バッキングラインが少なくなってしまうのでオフショアには使いたくありません。フレームも細いですし、耐塩処理も施されていないと思いますし。

しかし、やはり軽いことはいいことでキャスティングが軽快になります。難点をいえば、ドラグを締め込むと正転時、逆転時ともに重くなるところでしょうか。というわけで、フルロックは無理です。あと、長期間使う予定がない場合はドラグを緩めておいたほうがいいでしょう。このリールは、6つのローターがスプールの内径に当たることでドラグをかけているので、締め込んだままにしておくと、なんかローターが歪んでしまいそうに思えるからです。
ラインは3Mのウエットセル(だったはず) #11のタイプ3です。個人的にシューティングヘッドよりもフルラインのほうが好きなので、これもフルラインを巻いてあります。

<2018年6月12日追記>
すでに海用リールとしては退役しており、主にキャスティング練習用のフローティングライン#8を巻いて使っています。練習用のリールにしておくのはもったいないとは思いますが、ローラー部の錆と塩詰まりが怖いので、今後海水での使用はないでしょう。湖か本流のフライフィッシングを再開するとしたら、ぜひまた一軍に復帰させてあげたいと思っています。


■ループ/ハイテック4ループのハイテック4です。ハイテクではなく、ハイテックと発音したいので、そのままにします。
何を今さら…という声が聞こえてきそうですが、私にとってこのリールは長年恋焦がれ続けてきた憧れの1台なのです。今を去ること7、8年ほど前でしょうか。仕事でメーカーから借りたのですが、その触り心地、回し心地はまさに異次元体験。そもそも芯(シャフト)がある部分に巨大な穴が空いていること自体、当時の私にとっては驚愕に値することでした。

写真では見たことがあっても実際に手にしたことがなかったせいもあり、暇を見つけてはグリグリグリグリグリグリグリグリ、と回し続けたりしました。当然ながら欲しい!と思いましたが、それでも当時のこのリールにつけられていたプライスタグは、薄給の私にとってあまりにも高嶺の花。そうこうしているうちにカタログから姿を消し、諦めかけていました。

しかし、世間は広いものでデッドストックの新品を発見し、ついについに手に入れてしまいました! たぶんこの機会を逃すともう2度と購入するチャンスは巡ってこないと思ったからです。価格は書くと叱られるかもしれないので控えますが…超お買い得価格でした。

で、当然ながら使います。とりあえず収納するラインが思いつかないのでバッキングにPE4号を200m巻きました。ラージアーバーですが、スプールが幅広なため、キャパシティはまだまだありそうです。デビューは一体いつごろになるかわかりませんが、大好きな道具で楽しむというのもF.F.の大きな喜びだとあらためて思う今日このごろです。

渋く輝くダークブルーメタリックのボディ。現在のラージアーバー・フライリールに与えた影響はけっして少なくなく、また現在のループリールとはひと味違う回し心地は、某リール愛好家殿のご息女も思わず唸る異次元のスムーズさを堪能させてくれます。

(2018年6月11日追記)

フライ業界の再編が進み、ループ社もすでにこのリールを製造していた頃とは大きく変わっています。クルマやバイクでもそうですが、製造していたメーカーがなくなる(魂的な意味で)と、思い切って楽しめないというか、妙に大事にしちゃうのは仕方ないことでしょう。今の海用フライリールのメインストリームとは大きく異なるハイテック4は、すでに絶滅してしまった恐竜のような気がしています。


■ティボー/ティボーライト バックカントリーワイド

よいしょっと、これで8台目。読みすぎてお疲れじゃないですか?続きは明日にでもまた読んでくださればと思いますが、書く方はこのまま進めちゃいます。すみません。

ちょっと前になりますが、衝動買いしてしまったティボーライトのバックカントリーワイド。海用フライリールの雄として広く知られているティボー。実は私、これまでティボーのリールを1台も持っていませんでした。持ってなかった理由は特にないのですが、ただなんとなく買うタイミングを逸したというか、他のリールで満足しちゃっていたという感じでした。

とはいえ、リップタイドやエバーグレース、ガルフストリームは頑丈さ、軽さ、デザイン性を高次元でバランスさせた海用フライリールだと思います。エーベルは逆回転時に音が出ませんが、ティボーは品のよい軽やかな音色を響かせてくれ、ちょっと羨ましく思ったこともありました。次に大きめの海用フライリールを買うならティボーだな、と密かに決めていたりもします。

で、そんなティボーライトの、それもバックカントリーワイドを衝動買いしてしまったのは、ひとえに投売り価格ゆえでした(またかよ!笑)。でも使うあてがないのに買ったわけじゃありません(たぶん)。なんだかこのところ、シーバス用に#8インタミラインを巻いて使っていたセージ3500Dが大きく感じていたので、その代わりに使うことにしました。えぇ、買ってから考えたんですけどね。

ラインキャパの少なさから、すぐにワイドが登場したことで知られるバックカントリーですが、どんなもんじゃとマスタリーのストライパーテーパー(インタミ)にモノコアシューティングライン+PE4号70mを試しに巻いてみたところ、思いっきりパッツパツ。最後の数回転の巻き方によってはラインがフレームに当たって回らなくなるほど。これじゃ使えないのでPE4号を50mにして、とりあえず干渉問題は解決。シューティングヘッドならもう少しバッキングが稼げると思いますが、フルラインではこれくらいが限界だと思いました。

個人的にはリールフェイスの穴がラインで満たされている状態が好きなので、なるべくキャパいっぱいまでラインで埋めたくなります。まぁ、このリールは#6ラインあたりを入れて使うのが最適なような気もしますね。

一方で肝心のドラグ性能ですが、ガルフストリーム等のお兄ちゃんモデルには及ばないまでも、過不足ない範囲で十分役立ってくれちゃいました。まだ2回程度しか出番がないのですが、40cmくらいのフッコならドラッグが勝ってしまうほど。難をいえば、ドラッグ調整ノブが小さいのでファイト中に微調整しにくいです。あらかじめ強め(もしくは弱め)にしておくのがいいと思います。

 

キラリと輝くカラーはサテンゴールド(?)で、デイゲームに花を添えてくれます。最新モデルではスプール形状も変わっちゃいましたが、性能的には問題なく活躍してくれるリールだと思います。

背面のデザインもすっきりしていて、肩透かしくらったように思えちゃいます。ティボーライトは淡水を意識したラインナップですが、海水でも平気っぽいです。コテコテに塗られたグリスを拭きとって、新たに軟らかめのグリスを塗ってボールベアリングに注油してやると、見違えるほどスムーズに回転するようになりました。

(2018年6月11日追記)

大海原ブログの熱心な読者の方は既にご存知かと思いますが、バックカントリーワイドは、私がクロダイの落とし込み釣りにハマると同時に、落とし込み用リールとしての役割を担うことになり、今ではそっちの出番ばかりになっています。いわゆる普通の落とし込み用リールって、前後ともドラグフリー状態なんですが、バックカントリーワイドだとドラグが効かせられるので、50cm級の年無しが来ても頼もしいです。クロダイ師の方にも本気でおすすめしたいくらいです(笑)。


■コンポ/フライリール69

忘れそうになっていた海用フライリールです。
コンポのフライリールは一部のメカニズムを除いて樹脂製です。樹脂ゆえに軽く、キャスティングが軽快なものになりますね。発売当時、日本でデリバリーを行っているティムコのカタログを見ると『軽快・軽量のラージアーバー・フライリールです。強力な樹脂製のボディは頑丈で軽く、耐久性は抜群。また、きわめて錆びにくいので渓流や管理釣り場のトラウトはもちろん、ベイエリアのシーバス・ボラなどのライトソルトにも最適』と書かれています。

まぁ軽いしライトターゲットなら海でも十分対応できる強度だと思います。価格も当時6,825円で替えスプールが1個付属していたのですから、コストパフォーマンスは相当高いと思います。

しかしドラグが利いてるのかどうかほとんどわからない程度にしか変化しません。だから基本的にリールファイトというより、手でラインを手繰ってファイトするのに向いていると私は思っています。質感は値段相応。デザインも前衛的すぎず、かといって保守的でもない平均的なものだと思います。まぁいずれも1万円にも満たない価格なので、その何倍もするプライスタグをつけた海用フライリールと比べるのはナンセンスというものでしょう。

私が手に入れた経緯は、前職場の上司が「買ったけど全然使わないから」という理由で安く譲ってもらったんですが、実は私もほとんど使っていません(笑)。実釣よりもキャスティング練習用として使った回数が多いような……。

これからシーバスのフライフィッシングでも始めてみようかな? と思っている方にとっては、少ない投資額で購入できて思う存分使い倒せるフライリールではないかと思います。で、スプールに巻くラインはインタミとタイプ4で決まりです。そう考えると実はかなり評価できるフライリールだと思います。

安い、軽い、そこそこ強い。ユニクロ的なフライリールというと、良くも悪くも印象が残るでしょうか? でも、フライ用品でそういう製品って稀少だから評価してあげたくなっちゃうんですよね(笑)。


■ハウス・オブ・ハーディ/ソブリン2000

もし世界中のフライマンに、もっとも長く愛用しているフライリールは? と問いかけたら、おそらく一番多く挙げられるのがハーディのフライリールではないでしょうか。フライマンの趣向は十人十色ですが、オービスのCFOとハーディのマーキスのいずれかを持っている人は、かなり多いんじゃないかと思います。

今さらですが、グローバルスタンダードなんだと思います。20~25年ほど昔、高価すぎたハーディのフライリールは正に高嶺の花。ようやく稼いだバイト代を片手に、息を切らせながら買いに走った思い出があります。昔も今もハーディのフライリールは多くのフライマンの心をとらえて離さない魅力に溢れています。

さて、一転して海用フライリールとしてハーディのフライリールは、それほど語られません。渓流用だけでなく、ちゃんと海用のフライリールも出しているんですが……日本では人気がないんでしょうか? 優等生で学級委員なのにいまいちうだつが上がらない……そんなイメージを持っているのが、今回紹介するソブリン2000です。人によってはソヴリンと書きますが、なんか気恥ずかしいのでソブリンで統一します。昔の大海原ブログでは……ソヴリンと書いてました(はずかしい)。

先日、何気なく釣具店を覗いていると、中古格安のソブリン2000を発見! 潜在的なポテンシャルがかなり高いリールなので、思わず購入してしまいました。もともと渓流用に初代ソブリンの#345を使っていたので、そのドラグ性能の高さは知っていました。金ピカなのがちょっと気恥ずかしいんですが、いくいくは高番手も欲しいなぁ……と思っていたら、このソブリン2000が新発売され、金ピカソブリンはお蔵入りに。ハーディっぽくないデザインが日本では不評だったんでしょうか、あまり使っている人を見かけません。でも今となってはそれもまた良しってな具合です。


ギアタイプのドラグなので、微調整も容易です。逆回転時の音を切り替えられたり、左右の巻き方向をワンタッチで変更できるなど至れり尽せり。またベアリングを内蔵しているため、スプールの回転具合はかなりの心地よさです。海用フライリールの大多数はアウトスプールタイプですが、インスプールの趣と堅牢さは捨てがたいと思います。サイズは#8なので、シーバス用の#8~10ラインを入れて活躍してもらっていました。

(2010年1月追記)
2008年秋に、リールフットのねじが緩んで本体が外れるというトラブルが発生し、いろいろ修理を試みたんですが、最終的に新しくねじ穴を開け、太い防錆ねじに交換し、海仕様に改造……という目論見で、金属加工を得意としていた(リールを自作販売するほどの腕前)釣り仲間のSさんに依頼。しかし2008年末にSさんが急逝され、託した思いはそのままに私の手元から旅立っていきました。
これからソブリン2000を購入される方は、リールフットのガタつきにご注意ください。極小ねじ2本(しかも浅い)だけなので、海で酷使するには不向きだと思います。この点を克服できればいいリールなんですが……。


 ■ティボー/リップタイド(グラファイトグレー)

少し前の話になりますが、ティボーのリップタイドを買っちゃいました!しかもグラファイトグレー!!

海フライ用のリールとして、もはや語る必要がないほど知れ渡っているティボーですが、やはり国内外を問わず多くの海フライマンから信頼されているリールだけあって、さすがに隙がありません。質実剛健を地でいってます。
テッド翁、グッジョブ!

30lbのバッキングを350yd(だったっけ?)巻いて、ショックアブソーバーに35lbのランニングラインを15m、その上にマスタリーのソルトウォーター#10を巻いてちょうどいい具合になりました。

グラファイトグレーの渋いボディカラーにライトブルーのラインが映えてカッコいい! たまの大きな買い物なんで、ちょっとだけ自慢させてくださいな。

購入して、ラインを巻いたら次は内部の余分なグリスを拭き拭き……しようと思ったけど、アタリがつくまでそのまんまにしておこうっと。ま、このへんの処理は賛否が分かれるところですが、余分なグリスを拭き取ることで負荷が減って回転がスムーズになるのは間違いありません。

でも、メーカー出荷時にグリスをベットリ付けてくることにも意味があるでしょうから、まぁ、拭き取る場合は自己責任で……ってことでしょうか。

余談ですが、サーフやフラットで釣りをする場合、砂浜にリールを直置きしたり、波打ち際に放置したりしないようご注意を。リール内部に細かい砂が入って大変悲しいことになります(経験者談……って私か)。


そうそう、今回のリップタイドにはなぜかステッカーが付いていました。期間限定? それとも今後はみんなステッカー付きになるのかな? 小さいことですが、こういうオマケって少し嬉しい気持ちになるもんです。さて、どこに貼ろうかな~。

(2018年6月11日追記)

さすがティボーだけあって、経年変化なんぞにびくともしないで現役続行中です。主にクロダイのフライフィッシングで活躍中。フロリダ釣行にも持っていき、いろいろ活躍してくれました。早い話が私がやる範囲のフライフィッシングにおいては、もはやリップタイドとハッチの2強ってことです。もしあなたが海のフライフィッシングに真剣に取り組みたいとお考えであれば、そして予算的に許されるのであれば、最初からティボーのフライリールを選び、使い込んでみて、自分の中のフライリールの基準とすることをおすすめします。


◾Gルーミス/シンクロテックGL8−9−10

 

仕事のストレスが溜まってくると、どうしても買い物で発散したくなるものです。というわけで、先週某所にてゲット! もちろん超お買い得価格でした。

同じGルーミス・クロスカレントのPro-1に合わせるリールがなかったんで、これならピッタリかなーと。

シンクロテックって微妙に懐かしいっすなぁ。つくりはジェイライアルやテトンなんかと似ておりますが……ま、SHIMANOかSHIMANO系の町工場のOEMでも気にしない気にしない。要は品質が海のフライフィッシングに耐えられるモノであれば問題なし。
ジェイライアルだったら田渕義雄氏のファン垂涎!? んなわけないか(笑)。

さっそくバッキングに30lbを約180m、フライラインはエアフロのリッジ・ボーンフィッシュWF#8を巻いて準備OK。さてと、どこに出撃しよっかなぁ~。

(2018年6月11日追記)

こちらもフラットのクロダイ用フライリールとして現役続行中。ラインはコートランドのクリスタルなんちゃらっていう、オールクリアのWF#8を入れています。特にサビが浮くこともなく、塗装も剥げていません。なかなかいいリールだと思います。


 

 

お疲れ様でした。今回の海用フライリールの記事のラストです。インプレッションじゃないけど、まぁ昔よくやっていたお遊びですね。当時は職場が銀座だったので、昼メシどきによく有楽町マリオンあたりまで出かけたものです。というわけで、再掲載もまとめると大変だなーと思ったので、次にやるときはもう少し軽めにしますね。では、続きをどうぞ。

 

 


いやー、2日連続の地震に超ビビった男、saltwater-ffです。おはようございます。

台風とか地震とかゲリラ豪雨とか、いつにも増して大変な夏ですね。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。というか、この大海原~ブログで少しばかりの時間を楽しんでいただければ幸いです。

さてさて。

今夏、もっとも話題の映画といえば、誰がなんといおうとコレ!


『HACHI ~約束の犬~』

リチャード・ギア扮する大学教授、パーカー。しかし大学教授というのは世を忍ぶ仮の姿。彼の正体はCTUロサンゼルス支局の捜査官。

いつものように潜入捜査を行っていたパーカーだったが、物語は彼の携帯電話がけたたましく鳴るところから大きく動いていく。大統領の乗った政府専用列車がテロリストの攻撃を受けていたのだ。列車に仕掛けられた爆弾は大統領の目的地、ベッドリッジ駅到着直前の午後5時に爆発するのだという。しかも列車の速度を60キロ以下に落としたり、駅に停車することでも爆発するというから列車内は大パニックに。そしてさまざまな裏切りや策謀が入り交じることとなる。

大統領暗殺の目的は? テロリストの黒幕は? 急げパーカー捜査官! 8時間というタイムリミットまでの間、繰り広げられる濃密な人間ドラマ、東洋からやって来た黒髪の美女は敵か味方か!?

ちょうどそのころ、日本から1頭の柴犬が物語の最終地、ベッドリッジ駅に到着していた。彼の名前はハチ。一見、ただの秋田犬のように見えるが、このハチこそが世界最先端の遺伝子技術により再生した、あの……おっと、これ以上はネタバレなので自粛。

まぁ、でもラストのあっと驚く展開にはヤラレました。まさかアイツが生きていたとは……おっとっと。皆さん、この続きは映画館でお楽しみください。

とかなんとか、まったく観てないけどデタラメに映画紹介なんぞ書いてみました。

そうそう、ハチといえば……。

あれ?

なんか出てきましたよ。

おぉ!

チ~
(リチャード・ギア風に読もう)

そろそろダジャレを我慢できない年ごろになってきました。

それでは、また!