ちょっと前のえぐりから(その①)。 Let Me in Your Life. Part1

はえー、今年は本当にいろいろな方が亡くなります。いや、毎年いろんな方が亡くなっていますが、なんていうか自分の人生に色濃く影響を与えた方々が次々に亡くなっていく、そんな年齢に差し掛かった男、saltwater-ffです。こんにちは。

先週はブログ更新もせずに何をやっていたかというと、仕事に追われていたという、面白くも何ともない理由でして……。まぁこういう時もありますね(勝手に納得)。

釣りは先々週カワハギ釣りに行ってきました。自分的には年に何回もない「本気のダウンショット」をやる釣りでして、エサ取り名人のカワハギを相手に楽しんできました。数は6枚と全然伸びなかったものの(同じ数だけバラしてちゃダメですな)、全部22〜27㎝と型ぞろいだったのが救い。年内にもう1〜2回行けるといいなぁ。

さてさて、そんなわけでネタに困った時はえぐり報告! 我が家にはとりあえず購入した釣り具を入れておく「一時収納箱(というか大きめのゴミ箱)」があって、すぐに使わない釣り具は購入時の袋のままポイーと入れておき、時間のある日にガサガサ取り出して本来あるべき場所(タックルボックス等)へ収納します。そして自分のルールとして「一時収納箱」がいっぱいの状態で新たな釣り具を買わない……ようにしています。こうすることで釣り具の増殖を抑制するとともに、買ってしばらく忘れていた釣り具を再度掘り起こす「家庭内えぐり」が楽しめるとゆーオマケつき。まぁ、買ったのを忘れて同じものを2個、3個買ってしまったりもあるのでオススメはしません。本日のえぐり報告も少し前のものなので、そのへんはご理解のうえで読んでいただけると幸いです。

 

まずは「キミ、バグリーさん家の子とちゃうん?」と思ったこの子から。三重県鈴鹿市にあるフィッシング遊・鈴鹿店さんの中古売り場で出会ったバルサ製ディープクランク。ちょっと細いけどバグリーのDB3っぽいなー、でもこんなカラーあったかな? フックもカドミウムっぽいし何か違う。謎は深まるばかり……。

バグリーならお腹に名前が入ってるはず……ですが、何もなし。なんもなーい、なんもなーい、アンモナイトシャッドッッ!!(←ロドリ時代に新人サクに授けた一発ギャグ。サクはガン無視)

リップには馴染みのある名前が……。ハイ、知ってる人にとっちゃ謎解きでも何でもないですね。ストライクキングのダンシンシャッド君でした! ま、590円なら普通に資料として買いますわな。何の資料かは謎ですが(笑)。

お次もフィッシング遊・鈴鹿店でのえぐりです。マンズのベビーワンマイナス。フックなしでも390円ならまぁ納得。春先のカバークランキングやシャローの枯れウィードのツラを通すのに欠かせない優等生です。えぇ、わりとシャロークランク好きですね。

続きまして、中古えぐり指標価格の500円を大きく超える790円のプライスをつけるのは、ダイワのスーパーロビン! ダイワ製初期ルアーにロビンというミノーがありまして、その進化版がスーパーロビンという、まぁ分かりやすいネーミングですね。当時のカタログには「バルサに匹敵する浮力と、驚くべき強度を両立させた一体発泡プラスチックボディを採用」と記載されています。

時代としてはラパラが最強だった頃で、競合他社はラパラの泣き所である強度や飛距離を何とかカバーして、商品としての優秀さをアピールしたかったのだろうなぁ……とか何とか思いを馳せると、790円は意外とお安いのかもしれません。

続きまして、同じ三重県の、たしか松阪市内にある「水谷つり具」さんでえぐってみました。小売の他に卸しもされている、近隣ではよく知られた老舗です。こちらは中古ではなく新品販売のみですが、ちょっと奥まったところにあるルアー&フライ用品のスペースには、ありますあります! ちょい古系のお宝が普通に販売されておりました。

今回はバグリー成分ちょっと多めです。なぜなら私が好きだから! というわけでハニーB君でんがなまんがな。まぁドミニカンですがバグリーの本社所在地はしっかりアメリカ・フロリダ州! コレクション用じゃなく、実釣用にはこの時期くらいのがちょうどいいなーと思っています。同じハニーBですが、価格が税込表示と税抜表示でバラバラなのはご愛嬌。

次のキラーB2君とダイビングキラーB2君は、水谷つり具さんで購入したんじゃなかったような気もするけど、バグリーでまとめて袋に入れてたので一緒に紹介しちゃいます。ちょい古の新品ですしお値段的にはこんなもの(むしろ安い)かな。使い所サイズのキラーB2は何個あっても困らないし、ディープクランクはいつまでたってもよく解らないルアー(でも釣れる!)なので、これまた何個あっても困りません。カラーもいい感じで気に入ってます。

お次もバグリー、ウォーカーW4だったかな。W3とは長さが違う(W4は4インチ、W3は3インチ)んですが、これはどっちだったかな? すみません、今手元にないので後で確認しておきます(笑)。カラーはアユっぽいですね。ウッドボディ、カップリグ、ラトル入りで、ソルトウォーターフィッシングも視野に入れていたようです。

バグリーのペンシルというと、トールウォーカーやスピッティントゥイッチャー、007(ダブルオーセブン)なんかが有名ですが、コイツも忘れないであげてください。

ほい、お次のお次もバグリー……といっていいのかビミョーなところのリップレスジャック君。いいルアーなんですけどね、バグリーを怒らせることにかけては天下一品のフィッシュアロー(って書いていいんか、まぁいっか)とのコラボで誕生したフローティングリップレスクランク。そういや最近国内のルアーメーカーから、ちょいちょいフローティングリップレスクランク(バイブレーション)が発表されてますが、ジャンル自体は昔からあるので目新しいわけじゃないんですが、しばらく忘れられてきたジャンルだけに釣れっぷりが気になるところです。

ちなみにバルサシャイナーに心を奪われてしまっている私からしたら、リップレスジャックは見た目が近いせいもあって気になってしょうがないルアーでした。実際によくできてるし、できれば問題が生じることなく長く販売して欲しかったですが、まぁビジネススタイルの違いってヤツですかね……ということにして、この話題を無理やり着地させます。

まだまだ続きますよー! お次はノリーズの名作スピナベ、クリスタルSです。これもちょい古パッケージ。現行品は台紙+ビニールのパッケージですが、ちょっと前まではブリスターに入ってたんですよね。何年ごろまでこのパッケージだったかはノリーズの熱心なファンの方にお任せします。田辺哲男さんの経験と叡智が詰まりまくったスピナーベイトのひとつの完成形だと思います。TIFA時代のクリSもパケに入ったままのを持っているんですが、これも資料的な意味で購入しました。

今回のラストはコレ! 水谷つり具さんで埃をかぶっていた謎のバスベイト……って、全然謎ちゃうやん。サウンドが控えめ〜なのがいい感じのヘリックスバズ!  今はヘリックスニンジャバズっていう名前に変わってたりしますが、違いは……どこか違うのかな? TACKLE WAREHOUSEでも売ってるくらいですから、まぁアメリカじゃメジャーなバズベイトだと思います。

日本でもバズベイト好きにはそれなりに知名度があるような気もしますが、全然知らない人も多いのかな。こういうペラの形状ってチャレンジだし、まだまだ色んな形の可能性が眠っていると思うんですが、国内メーカーのは普通なのが多くて残念です。

輪っか状のペラにひねりを加えてあるのがミソ。部品加工の手間とかリグる時間効率とか考えだすとこういうルアーは出てきませんね。個人的には、バズベイト好きなら強弱の使い分けリストに入れてみてもいいバズだと思います。

ルアー収集は趣味ではないんですが、結果として「えぐり」はルアーを収集することになります。あくまで使うための収集である、と自分に言い聞かせていますが、おそらく全てを使って魚を釣ることはできないでしょう。収集家でもないのに、収集のための収集では本末転倒だと思います。それでも私が「えぐり」を止められないのは、ルアーを考案した人、製造した人、仕入れた釣具屋の人、中古だったら前の持ち主さん達へ思いを馳せるのが好きだからなんだと思います。

中古釣具店で時々出くわす同時代の大量の出物。ある種の嗜好性というか、いい意味で偏りがあるルアーラインナップ。それらが一緒に入っていたであろう年代物のタックルボックス。それらと共に活躍したであろうロッド、リールなど。日本のルアー・フライフィッシングが一般に広まった1970〜80年代の道具なら、その持ち主の多くは私よりもずっと高齢なはずです。そういった諸先輩が愛用していたであろうタックル達が、どういった経緯で中古釣具店に並んでいるのかは分かりませんが、ある種のノスタルジーを感じずにはいられません。そして「ウチに来る?」って思っちゃうのです。でた、センチメンタル野郎!(笑) まぁだいたいそんな感じです。

でもって「家庭内えぐり」の成果はまだまだあるんですが、時間なので今日はここまで。連休明けでだるいかもですが、1週間乗り切りましょう。そしてまた週末は連休だー。
それでは、また。