みんな釣りをやってみたい。Everyone would like to try fishing.

夏の高校野球が100回記念大会だそうで、ゴジラ松井氏の始球式に始まり、初日第一試合から熱戦が繰り広げられてますね。ここんとこ何かと騒がしいアマチュアスポーツ界だけに、オトナ達の事情で高校球児達に冷や水をかけるような事態にならないことを祈るばかりの男、saltwater-ffです。こんにちは。

なんつーか、高校野球ファンってわけじゃないですが、テレビで中継してるとなんか観ちゃいます。たぶんオッサンになったからだと自覚してます(笑)。

さてさて本日は昨日(8月5日)に神奈川県川崎市にあるリバーカフェ・トレックス川崎で開催された『フライフィッシング101ワークショップ』というイベントにちょっとお邪魔してきたので、その様子を大海原ブログ的な視点でお届けします。

まずこのイベントが開催されたリバーカフェ・トレックス川崎は、川崎市川崎区殿町3−25−11 東急REIホテルの1Fにあります(ウェブサイトはこちら)。都心アングラーの方には多摩川河口の川崎側といった方が分かりやすいかもしれません。もっと書くとヨドバシカメラの物流倉庫があるところから少し上流です。

お店の内外観とも黒色、無垢の木、そして剥き出しのコンクリートを基調にしていて、大都会の真ん中を流れる多摩川のほとり、都会と自然の調和を連想させます。まぁオシャレーでインスタ映えしそうな感じです。

お店を利用される方の多くはホテルの宿泊客、あとは食事やお茶をしにきた方々。また多摩川河口のほとりということもあり、ロードバイク(自転車)やカヤック、SUPといったウォーターアクティビティ、そして我々釣り人といった感じ。個人的には入るのに気後れしちゃうほどオシャレです。

敷地内にはホテル宿泊者と兼用の有料駐車場もあり、釣りの行き帰りに食事や休憩という利用法がベストだと思います。そんな人はいないと思いますが、濡れたシューズのままの入店は迷惑になるのでくれぐれもやめましょう。

このイベントはティムコ&つり人社がバックアップしていて、フライタイイング体験教室とフライキャスティング体験教室が行われました。どちらも参加費無料ということもあり盛況でした。

無料って参加する側としては敷居が一気に下がるんですが、準備する側としては目の前の対価がないわけですから、なかなかハードルが高い。人件費やら交通費やら何やらがかかりますからね。費用対効果という意味では、現場で回収できる(見込める)即売会形式のイベントの方がいいわけですが、それだと相手は経験者がメインになるし、偶然未経験者が来場したとしてもチンプンカンプンでしょう。そういう意味ではティムコもつり人社も、目の前の効果だけで判断していないという、志の高さみたいなものを感じました(←えらそうな書き方ですね)。

アマチュアスポーツは数あれど、せっかく釣りに興味を持ってくれたのだから、釣り経験者はスマートに釣りの入り口まで案内してあげたいですよね。そこから先、続けるかどうかは個人の趣向性によるところが大きいので分かりませんが、将来的に同好の士が増えると楽しいじゃないですか。

今回の体験教室を見ていて私が感じたのは、参加していた方々が口々に「前から一度釣りをやってみたかった」と話していたこと。いいですか?「前からフライフィッシングをやってみたかった」ではなく、「前から釣り……」というところがポイント。はいここ、テストに出まーす。

フライに限らず昨今はあちこちで釣りのイベントが開催されていますが、その大多数はすでに釣りをやっている人向けのもの。釣りファン以外の人が来場するとしたら、すでに釣りの虜になっている人が友人知人を誘ったからとかでしょう。つまり、新たに釣りファンを増やすという意味ではほとんど役立っていません。

まぁ釣り業界がこの先どうなるかなんて、私がどうこう書く話じゃないので割愛しますが、今回強く感じたのは、みんながやりたい(体験したい)と思っているのは「釣り」であって、「釣り道具を買いたい」じゃないってこと。「釣りを始めたい」、「魚を釣りたい」の過程や結果として「釣り具を買う」というアクションになるわけです。

まぁ私のようにヒネくれると釣り具を買うこと自体も楽しくなってくるんですが、やはり「釣りは釣り」なんだなぁーと。そして魚がいないと釣りができないから、魚の保護と環境保全は大事だなーと思います。おっと、予定よりも長くなっちゃった。

フライタイイング体験教室では、腕っこきが揃うティムコ社のなかでも1、2を争う潮系フライマンのS氏が丁寧にタイイングをレクチャーされてました。タイイング初心者じゃなく、生まれて初めてフライを巻くという人に、どうやれば理解してもらえるか……をしっかり考えられたプログラムだと思いました。専門用語抜きに解説するのはかなり骨が折れますぜ。

屋外の芝生ゾーンではティムコ社の皆さんと、パタゴニアアンバサダーでもある潮系フライマンの中根氏が、こちらも丁寧に指導されていました。昨日はまぁまぁ風が強かったんですが、皆さん夢中でロッドを振っていました。

また参加者が熱中症にならないよう、定期的に水分補給の時間を設けていたのもさすがだなぁと思いました。キャスティングが楽しくなってくるとつい頑張りすぎちゃうので、こういったところへの配慮はありがたいですね。

キャスティング体験教室をやっていた芝生ゾーンの逆、お店を挟んだ反対側は多摩川の土手になっていて、その向こうには最近注目を集めているトーキョーフラットが広がっています。私が写真を撮った時間帯はアングラーの姿はなかったですが、昨日のイベント終了後にチャレンジした方がキビレをC&Rされたそうです。

お邪魔したのがちょうどお昼時だったので、ついでにランチを食べてきました。ランチメニューはいくつかありましたが、デブはピザ!ということでベーコンと燻製チーズのピザ(ミニサラダ、ドリンク付きで1300円+税)をいただきました。

ピザ生地は薄めのクリスピー系でGOOD!!  でもトッピングは少し物足りないかな(あくまでデブ視点ですので)。できればアンチョビかシラスをぱらぱら〜と乗っけて、まわりに青海苔とカツオ節をふりかけて〜、仕上げにどろソースを真ん中にたっぷりと……って、それお好み焼きですやん! That’s Right!! カモン粉もんうまいもん!(注※トレックス川崎のメニューにお好み焼きはありません)

他にはチキンのグリルとかパスタとかもあったと思います。ドリンクはソフトドリンクの他、アルコール類の提供もあるようです。うろ覚えですんません。

リバーカフェ・トレックス川崎のすぐお隣には、キャプテンズ グリル&バーというお店があるんですが、店と店の間には仕切りがあるよーなないよーな作りになっていて、利用者が行き来できるようになっています。この空間がなんていうか妙に心地いい! ちょっとした雑貨の販売やワークスペース、卓球台、屋外各所には自転車用のハンガー(っていうの?)なんかがあって、利用者が快適に使えるような気づかいを感じました。

窓ガラスの面積が広くて、自然光が入ってくる感じがいいんですよねー。今風っちゃ今風なのかもですが、ゼータクな空間の使い方が個人的に好きですこういうの。このまま壁や床の質感とかスツールとかがいい感じにヤレてくると、いっそうアメリカンな雰囲気になるんじゃないかなーと期待してます。

とまぁ、こんな場所でイベントがありましたよっていう話なんですが、聞くところによるとフライフィッシングの体験教室は今後も催される予定だとか。さらに釣り関係のイベントも計画されているとかで、ちょっと目が離せないと思います。自転車やカヤック系のワークショップも同じように予定されているそうなので、気になる方はお出かけになってみてはいかがでしょうか。

最後は某SNSで精力的にトーキョーフラットの開拓&啓蒙活動をされているO氏の愛艇と、斬新なソックスとシューズの干し方を載っけておきます。ワイパーて!その発想はなかったわ(笑)。

それでは、また。