カエルの唄が聞こえてくるよ。 The Froggy Song a go go.

いやー、すっかり更新が滞ってしまってすみません。全国的に猛暑、酷暑といわれておりますが、仕事が少し忙しくなってきて時間に追われている男、saltwater-ffです。こんにちは。

まぁ、まだしばらく忙しい日が続くので、ちょっとスローペースになりますが、8月に入ったらまた更新頻度を上げていけると思います。夏の釣りも行きたいですし! というわけで本日はあっさりめにカエル関係の話を少し。

ご存じの方もそうでない方も、上の写真のフライはヘドンのポップアイフロッグです。製造年によって多少のデザインの差はありますが、たしかバルサウッド製で足の部分はバックテイル。特徴的な飛び出したアイは……何でできてるんでしょうかね。まぁ合理的なアメリカ人のことなのでボール状のパーツを取り付けて塗装してあるんだと思います。

正面から見ると目玉の飛び出し具合がよくわかりますね。キャスト時の空気抵抗になるし、何かにぶつけると壊れそうだし、肝心の魚には見えない部分だし……こだわる必要がない部分と言っちゃあそれまでなんですが、だからこそ、こんなにも飛び出した目玉にしたのかもしれません。実際のところこんなに目玉が飛び出たカエルはいないと思いますし。デフォルメというか、使う人を楽しませようという作り手の気持ちを感じる部分です。

ヘドンの名前はボディ裏側に印字されています。コーチドッグのようにウシガエルの腹の模様にするわけでもなく、薄いクリーム色に塗られているだけというシンプルさ。目玉よりもむしろこっちの方が魚の視界に入るだろうに……、あ、ヘドンのブランド名を見て食いついてくるバスがいる!!  って、んなわけないっつーの。

冗談はさておき、実用性を考えるとウィードガードが装着されていてもいいと思うんですが、ポップアイフロッグにはウィードガードがありません。つまりはオープンウォーター用なのか? もしくは「ガードくらい自分で付けなはれ」ということなのか。いずれにせよ、古き良きアメリカのバスフライ風景を想像するのにひと役かってくれそうです。

 

さて、続きましては先日行われたイベント「フライDEバスな1DAY」に来場されていた方に見せていただいたパット・コーヘン名人による本物のFrog Legged Popperです。パット・コーヘン名人といえば、圧倒的な配色センスと神業的タイイング技術でバスバギングの世界に新たな風を吹き込みまくっている存在です。

まずその密度と配色のセンスには脱帽するしかありません。このディアヘアのパッキング(圧縮して巻く技術)のすごさは、一度でもヘアーボディのフライをタイイングしたことがある方なら理解していただけるでしょう。半端ないって!普通できひんやんこんなん(以下略)。シールアイが剥離してしまっているのはご愛嬌ですね。

上から見ても楕円形の模様が崩れていません。マジで見とれてしまう完成度です。

ビビるのはお腹側に緑や黒といった背中側のディアヘアが一切出てきてないこと。ご覧の通り白のディアヘアだけです。これも実際に上下に色分けしてタイイングしてみると分かるんですが、スレッドでディアヘアを巻き留めていくうちに、微妙に回転してしまって色分けがうまくいかないケースがあります。私なんて10本巻いたら7〜8本は失敗します。

ただでさえスレッドワークが難しい背中側の多色使いに加え、腹側が真っ白というのはパット・コーヘン名人の妙技があってこそだと思います。YouTubeでもいろいろ動画が上がってるので、興味がある方は調べてみてください。きっと目からウロコが落ちまくりだと思いますよ。

ブルームバーグでパット・コーヘン名人が特集されたそうです。動画が見られるので、リンク先をクリッククリック!

週末に向けて台風が接近してますが、皆様ご安全に!

それではまた。