ザ・浜名湖。 The Real HAMANAKO.

※この記事は2013年7月16日に書かれたものです。

今年もいよいよ始まりましたね……真夏の激闘! 敗れれば即終了、涙で土を持って帰る者も少なくないという……熱闘の日々!! 高校球児は甲子園で白球を追いかけますが、いい年こいたオッサンが追いかけるのは浜名湖の気まぐれなクロダイです! 昨日までの3連休のうち、2.5日を浜名湖に費やして、本日は肩と腰がバッキバキに痛い男、saltwater-ffです。こんにちは。

クロダイのフライフィッシング……特にサイトフィッシングは本当に疲労困憊。真剣に体力作りの必要性を感じます。もうね、ダイエットとかどうでもいいから熱中症になりにくい体質と砂地を歩き続けられる足腰、そして20m先の魚影をキャッチできる視力が欲しい。どれか1つだけだったら、もちろん視力! NASAの技術とかで出来ませんかね、そういう特殊偏光グラス。JAXAでもJAICAでもJASDACでもいいから、作ってくんないかなー。


出撃前。沖フィッシングの駐車場にて談笑するユゾっち(右)とHさん(左)。
Hさんはユゾっちとほぼ同時期に浜名湖のサイトフィッシング開拓を始めたパイオニアであり、おそらくもっともコンスタントにクロダイをC&Rしているフライフィッシャーマンの一人。


某ポイントにて、おもむろに正座を始めるユゾっち。これ、別に正座して精神統一~!とかやってるんじゃありません。姿勢を低くしてクロダイに気付かれにくく、なおかつ自分の視野角と安定性を維持するのに最適なんだそーです。

しかもこの体勢のままヒザで歩けるので、クロダイの姿を追いながらちょこちょこ動けるのも素晴らしい! 遠目からは腰までウェーディングしてるように見えるかも?? わたしも挑戦してみましたが、体重が許さず5分でギブアップ。

で、どーやったん?
えぇ、まぁその……。

天候を嘆いても始まらないのは百も承知なのですが、2日間とも西風が強く常時3~4m。一時は6mかもと思えるほどの突風が吹いたり……。それに加えて日が出たり陰ったり、空の様子がコロコロ変わる目まぐるしさ……。晴れるなら晴れて欲しいし、曇るなら曇ってくれー! と願いますが、どっちつかずの状態が一番厳しい……。
置かれた場所で咲きなさい。天気が厳しかろーが安全面に問題なければ、なんとか釣りなさい。努力しなさい、工夫しなさいという神からの試練。毎日来れる場所なら、「また明日でいっか!」ってのもアリだと思いますが、時間と金をやり繰りして来たからには、何かしらつかんで帰らねばー! とか偉そうなこと書いてますが、実際には何度も心が折れそうになりました。
そこに「風は魚には関係ないから!」「これくらいの風は普通!」「風で流される分考えて!」「ラインスピード上げすぎない!」といったユゾっちの檄が飛んでくるわけで、その都度「いかんいかん」と襟を正すのでありました。

しかーし、風に翻弄されて思う位置にフライを入れられない。魚の上を叩いてスプーク、魚の視野にフライラインを落としてしまってスプーク、ティペットに魚体が触れてスプークなどなど……。バイトはおろかチェイスも数えるほどしか得られず、長く続くノーフィッシュな時間が重くのしかかります。
ま、隠す必要もないので書いちゃいますが、魚影、ほとんど見えませんでした。

おっと、いけねぇ! 魚がいなかったわけじゃないんですよ。ポツポツ、パラパラって具合にいたのはいたんです。信頼と安心の敏腕ガイドユゾっちが次から次へとクロダイを見つけてくれますが、それでも盛期と比較すると少なめ……。しかし、指示されたところを見ても……波やら風やら曇り空やらで、魚どこ!?って具合です。わははは、私、めちゃポンコツやん、わははは……笑えない。

それでもなんとかかんとかやって、最後の方でぐぐん!


うひゃひゃ、ちっさ!!
でもうれしー!! フライ食ってくれてありがとー!!

……えぇ……。言いたいことはいろいろあると思いますが……いいんです。そしりもけなしも甘んじて受け入れましょうとも。浜名湖の厳しさをHさんは『ザ・浜名湖』と揶揄しておられましたが、まさしく『ザ・浜名湖』の洗礼をくらってしまったのです。そして昨日の時点での私の現在位置はこの子ということで、今後の精進につなげていきたいと思います。

(ノω・、) ウゥ・・