スローなループにしてくれ。 I want you.

いやはや2018年も大晦日ですよ、お父さん! この季節は暖房が効いた部屋であっても、PCが冷たくて触るのが億劫になる男、saltwater-ffです。こんばんは。

今年はいろいろありすぎて思い出すのも大変ですが、個人的には仕事面で大きな動きがあったり、私生活では筋トレにハマったりと、初老にさしかかったオッサンにしてはアクティブに動けたかな、と思います。まぁどっちも結果はまだ出てないので何とも言い難いですが。

そしてフライフィッシング的にも、知らないうちにいろんな動きがあって各方面で頑張ってらっしゃる方がいて、頭がさがるばかりです。そして大晦日の本日は、そんな頑張っている方の中でも、私がちょっと注目しているフライフィッシングの漫画『スローループ』についてご紹介したいと思います。

(C)うちのまいこ、(C)芳文社

『スローループ』は、芳文社から発行されている月刊漫画雑誌『まんがタイムきららフォワード』にて連載中の漫画です。『まんがタイム』から派生した『まんがタイムきらら』は、かわいい系の女子がわちゃわちゃ出てくる作品が多いらしく、さらにそこから派生した『まんがタイムきららフォワード』では、近年話題となった『ゆるキャン△』(キャンプ好き女子高生達が主人公の漫画)が連載されていたりします。

まぁ早い話が男性好みの趣味+かわいい女子のカップリング、すなわちこれヒットの法則!みたいな漫画なわけですが、単にフライフィッシングと女の子を組み合わせただけじゃないところが、ちょっと面白いなーと思っています。

 

具体的にどんなところかって? それはですね……。

①フライフィッシングらしい描写がちゃんとしてる

まずコレ。作者がちゃんとフライフィッシングを知っている(経験している)かどうか、絵を見れば一目瞭然です。かの釣り漫画の金字塔『釣りキチ三平』ですら、初期の頃のフライフィッシングの描写には「???」となる部分がありますし、ロッドワークとそれに伴うフライラインの動きなんかは、知らない人が想像で描くには限界があると思います(三平くんのフライフィッシング編は、多少デフォルメされていたとはいえ、十二分にフライフィッシングの魅力を伝えてくれたし、すごく本格的な内容だったと思います)。
↑のフォルスキャストの動作だけで「あ、この作者はちゃんとフライフィッシングやってんな」と思えてくるから不思議です。

 

続いて……。

②釣り人あるあるがチョイチョイ出てくる

現在発売中の号では、主人公達が手漕ぎボートに乗ってトラウトを狙うんですが、乗った直後にボート内に溜まった雨水を汲み出すシーンがあります。こういう「あー、あるある」って共感できるポイントがオッサンの心を捕らえて離さない(のか?)んでしょうね。

 

ほい、続きまして。

③ちゃんと釣りの知識も得られる

『スローループ』は亡き父に釣りを教わったひより(黒髪)と、天真爛漫で釣り経験なしの小春(茶髪?)の二人の女の子が主人公で、彼女達とその周りの人たちが織りなすガールズストーリー……と、今頃になって作品の概要を書いておりますが、フライフィッシングはストーリーに欠かせない要素ではあるものの、釣りってなんぞや? という読者を置き去りにしないよう、釣りの知識を適度に盛り込んであるのがすごくいい!

釣りならではの用語解説とかが長くなると、ストーリーの邪魔になるし、でも入れないと読者を置き去りだし……と、なりそうなところをうまく1コマで見せているのがうまいなぁ。

 

と、全然ストーリーとかには触れてないですが、フライフィッシングがわりとがっつり出てくる、ゆるふわ系(?)漫画の『スローループ』。なんと第1話がWebで無料公開されているので、興味がある方は要チェックですぜ!(リンク先にジャンプします)

でー、ここから先は第1話を読んでみた方に向けて書いてますが、どうですか? 普通フライフィッシングの漫画っていうと、渓流や管理釣り場でのトラウトを思い浮かべるじゃないですか。定番っていうか、お決まりっていうんですかぁ? 誰だってそうする、俺だってそうするんですが、この作品はいきなり堤防でメバルを釣っちゃってます!

こんな海フライ的な展開で始まる漫画が過去にあったでしょうか。うち(大海原ブログ)が応援しないでどうする!という勝手な使命感(?)に駆られています。

来年には単行本第1巻の発売もあるかも!?な、うちのまいこ先生の『スローループ』にご期待ください!

大海原ブログも頑張るので、2019年もよろしくお願いします!

それでは、また。