バズベイトはニクいやつ。 What a COOL! BuzzBait.

今日は7月10日。ナットウで納豆の日らしいですね。NATO(北大西洋条約機構)の日でもあるのかどうかは定かではありませんが、信じるも信じないもあなた次第……な男、saltwater-ffです。こんにちは。

今日は私が好きなルアーのひとつ。バズベイトについて書いちゃおうと思います。まぁ素人のたわごとなので、バズベイト愛に溢れすぎている方はその辺スルーでお願いします。

まず最初に、私がバズベイトを選ぶ理由はカッコいいからです。誤解を恐れずに書くと他にもカッコいいと思うルアーはあるし、バズベイトの中にもカッコ悪いと思えるモノもあります。ここでいうカッコよさとは、バズベイトにアタックしてくるバスも含めたうえでのカッコよさです。

バズベイトでラージマウスバスを釣ったことがある人なら共感してもらえると思うんですが、おおむねそのアタックは鮮烈で印象に残るものが多いです。加えてその形状、サウンド、水しぶき等、バスが日頃捕食しているエサ生物とは似ても似つかない要素満載でありながら、バスを大いに刺激して口を使わせる。さらにその一連の流れが表層で行われるという点が、他のルアーにはないカッコよさにつながるのだと勝手に思っています。

もちろんペンシルベイトやポッパー、ダーター、スイッシャー等のサーフェースプラッギングも楽しいですし私も大好きですが、それらの多くはドッグウォークやトゥイッチ等のアクションでバスにアピールします。つまりはラインスラックが必要不可欠になるわけですが、バズベイトでラインスラックを作ると……当然ながら沈みますよね(笑)。

沈んでしまうと釣れないかというと、そうでもないんですが(実際に釣ったこともあります)、それはイレギュラーなケースであって、やはり表層を引き続けることこそバズベイトの本懐。できることといえば速度の調整、コースの調整、障害物へ当てるくらい。シンプルだからこそ、使い手のアイデアやテクニックによって差が出るルアーだと思います。何より積極的にストライクを生み出す釣り方に向いているし、思い通りにバスを出せたら最高に気持ちいいです。

 

そんなこんなで、これまで色んなバズベイトを使ってきたのですが、定番はゲーリーのジャンボバス。シンプルイズベストを地でいくザ・バズベイトって感じです。とりあえず迷ったらこれ。HMKLのダイナモバズもコンパクトでバラしが少なくて好きですねー。最近だとアイマのUSバズもスクイーク音が派手で好きだし、ユーカリのシャラポロも完成度が高くていいバズだと思いました。

でもって外せないのがエクスキャリバーのプロバズ(下の写真の黒いスカートのバズ。トレーラーフックは後付けです)。私自身、使ったことがなかったのですが、とある方に「コレいいよ」といただいてからというもの、あれよあれよと不思議なくらいバスを呼んでくれる性能に正直ビビりました。

ペラが生み出すサウンド、水しぶきに加え、金属が擦れるスクイーク音、ペラがロワアームにヒットするクラッター音等、バズベイトに求められる要素を満たし、なおかつペラに角度を付け、アームに片方だけヒットする設計により、低速でリトリーブしても沈みにくいというスンバラシイバズベイトなのです。惜しむらくはすでに廃盤になっているという点。

しかし、プロバズの設計思想を継承し、さらに進歩させたバズベイトが出るという話を聞き、個人的にもワクワクしながら発売を心待ちにしていました。そして遂に今年登場したのがブーヤーのスクイールチャー3/8オンス(写真下の黄色いスカートのバズ)です。もうね、見た目からしてカッコいい。

ちょっと真面目な話を書くと、スクイールチャーについては、設計・開発に携わったヒロ内藤さんに色々お話を聞くことができ、個人的にも大変貴重な経験をさせていただきました。なにせヒロ内藤さん自身もプロバズに絶対の信頼をおいて使ってきた経緯があるので、開発には一廉ならぬ思いがあったそうです。

上の写真はプロバズとスクイールチャーを並べて比較したものですが、スクイールチャーの方がひと回り大きいです。またロワアームの長さもスクイールチャーの方が長く、かつフックも大型化されています。この辺りはでかバスを意識したもので、ヒロ内藤さんのホームフィールド、フロリダでテストを重ねたことがよくわかる部分でもあります。

ペラの大きさもスクイールチャーの方が明らかに大きいです。これは水を攪拌する力をUPさせるとともにペラのたわみ(反った形状)をアングラーが自分で調整できるようにという配慮。たわみが大きいと水を攪拌する力も大きくなりますが、同時に抵抗も大きくなります。たわみを小さくすると攪拌する力は小さくなりますが、抵抗も小さくなって速く引けるようになる。要するにゆっくり引く用、速く引く用という風に使い分けができるんですね。まぁ実際現場で調整するのはめんどっちいので、私は調整済みを2種類用意しています。

スクイールチャーのペラにはまだまだアイデアが隠されていて、たとえばペラのカップエッジに角度が付けられていて、通常のペラでは出せない水しぶきとサウンド(高音と甘い音の2種類が混ざった絶妙な音)でバイトを誘発します。もちろんペラが生み出すスクイーク音、クラッター音もスクイールチャーならでは。独自の扁平ヘッド形状も高速リトリーブ時の横滑り現象(バズベイトは構造上、ペラの回転方向に引っ張られてコースが変わる)を防ぐのに貢献しています。

↑の写真は今年の2月末、フロリダ州キシミーリバーでスクイールチャーで釣った2018初バス。ぱらぱらとリリィパッドが点在するエリアで、斜めに倒れた木に当てた直後のイレギュラーな動きに食ってくれました。実はこれ、ヒロ内藤さんのボートに乗せていただき、テスト中のスクイールチャー1/2オンスをお借りして釣ったというのはここだけの話。

3/8オンスとの差を最初に感じたのは水噛みのよさ。よりしっかりと水を攪拌してくれる印象を受けました。でも引き抵抗はさほど変わらないのが不思議。あと風にも強く、キャスト精度がUPしたように思います。あー、私はもともとキャストが下手なのであまり参考にはならないかもですが。

ちなみに重量表記の1/2オンスというのは、ヘッドウェイトなので実際は1オンスくらいになってます(発売中の3/8オンスも実際はもう少し重いです)。こちらの発売も楽しみですね。ちなみにPart2、スクイールチャーはアメリカでは発売はおろか発表もしてないとのこと(今回のICASTで発表されるかな?)。エクスキャリバーのプロバズが本場アメリカのバスプロ達に絶賛されたことを考えると、スクイールチャーも人気が出るのは時間の問題でしょう。体験するならお早めに!

あーもー、この記事を書いてたらバズ投げに行きたくなってきました。週末どっか行こっかな。
それでは、また。

※7月11日追記、ICAST2018でスクイールチャーが発表されましたね。ブーヤーの電子版カタログにも8/3オンス(18.22g)と1/2オンス(22.66g)の両方が掲載されています。カラーは全6色です。