温故知新。New ideas based from the past.

なんか今日はプレミアムフライデーらしいですよ。月末の金曜日だからって一時的に消費を促すのも限界なんじゃないですかね。バブル期ならいざ知らず、そんな浮かれ気分な人って少ないっしょ。ま、釣りに関していえば財布の紐が緩みっぱなしな男、saltwater-ffです。こんにちは。
サラリーマン釣り師にとって金曜日といえば、釣りバカ日誌のハマちゃんよろしく、明日の釣りに向けてそわそわしっぱなしなイメージですが、まぁ私もだいたいそんな感じです。いや、明日は釣りじゃないですけどね。群馬県邑楽郡で行われる、とある釣り大会のお手伝い(ボランティア)に行ってきます。その様子はまたブログでご報告する予定です。

 

さてさて本日のタイトルは「温故知新」つーわけで、突然ですがヘドンっていう名前をご存じでしょうか。まぁルアーマンなら限りなく100%に近い方がご存じかと思います。フライマンでも前にルアーやってたよーなんて方はご存じでしょうね。

まぁ小難しい話はおいといて、ヘドンっていうアメリカの歴史ある釣り具ブランドがあってですね、日本じゃバス釣り用のルアーメーカーとしてのイメージが強すぎるんですが、実際はルアー以外にフライフィッシングの道具やエサ釣りのリグ(仕掛け)なんかも販売したりしてた過去もありまして、平たくいえば総合釣り具メーカーだったわけです。
そして一部のバス釣りフライマンの方には周知の事実ですが、ヘドンが製造販売していたフライ用のポッパーやバグがあってですね、今日はそのちょっとした資料をご紹介したいなーと思ったわけです。プレミアムだしフライデーだし。

1937〜1943年および1946〜1955年まで、モデルチェンジしながら販売されていた「ポップアイフロッグ」。今でもアンティークタックルのマーケットなんかで時たま見かけますね。ボディはコルクで飛び出た目玉がユーモラス。リスペクトの気持ちを込めて、タイイングしたいと思っているフロッグのひとつです。

こっちはその名の通り「バス–バグ」です。ダウンウイングスタイルで、大きめの蛾や蝶を模しているのか……ビートルの類という線もあるかな。ボディとその周囲に空気をまとって、水面にポッカリ浮かぶようデザインされているように思います。

こっちは1928〜1938年のラインナップ(イラストですが)。ディアヘアの割合が多いですね。フルドレッシングのサーモンフライも同じだと思いますが、フライって自然の素材を多く使っているので、保管に配慮しないと経年変化というか劣化が激しいので、新品時の印象を伝えるためには写真やイラストを残しておくのがいいんでしょうね。 昔は今ほどたやすく写真を撮れるわけじゃなかったでしょうし。こういうイラストから想像するのも楽しみのひとつかと思います。

最後は「バブリングバグ」。同じヘドンのオールドプラグ「ウィードレスウィドー」を彷彿させる形状が印象的です。ボディはコルクではなくバルサを使っています。今だとフライとルアーの中間のような存在かも? ポッパータイプの虫ルアーとかありますし。ヒシ藻の上を滑らせて、藻穴でチュピチュピさせると楽しそうではあります。

こんな風に昔のフライパターンを知って、今の自分のタイイングの参考にしたりインスピレーションをもらったり、つくづくフライフィッシングって楽しい遊びだと思います。

それでは、また!

 

※今回の写真はJoan L.Lyons さん著『HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984』(LYON BOOKS)の誌面を一部抜粋して掲載させていただきました。
Copyright  Joan L.Lyons『HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984』(LYON BOOKS)2017.