秘技ノーブラボビン打ち!  The No-Bra Bobbin Attack!

※この記事は2012年6月15日に掲載されたものです。

 そうですか、漫画喫茶で身柄確保ですか。そういえば東京・水道橋にある漫画喫茶にも、仕事を抜け出した大勢のサボリーマンが潜伏しているとか……。その昔、知り合いの会社の人とバッタリ鉢合わせして気まずかったとか……な男、saltwtaer-ffです。こんにちは。
 漫画喫茶という閉ざされた空間で、互いにここにいるはずのない者同士、無言で見て見ぬふりをするしかなかったです……。しかも相手は某社の専務(当時)だったし。

 まーねー、生きてりゃいろいろありますって。そんなことより、この週末は今季初のHNKへ出撃! と目論んでいたのですが、天気予報は最悪!! せっかくテンションあがってきてたところだったのに。
 まーこれも仕方ないことです。お天気には勝てません。今週末の予定が変更になった方、変更せずに出撃される方、どっちもお気を付けくださいませ。

 さてさて、とはいえ一旦上がったテンションはなかなか下がりません。特に釣りに関しては! というわけで、クロダイ用フライをあれやこれや巻いてるわけですが、そういや今年の正月頃にボビンを新調して、使い心地よかった話をし忘れてました。
 モノはライトボビンってやつです。


 片側アームのイカしたデザインですが、見た目以上にこのボビンがいいんです! どこがいいか? よござんすか?よござんすね!なポイントは以下のとおり。

(1)軽いのにわりと頑丈!
 片側アームで軽いです。で・す・が、PEやGSPといった強力なスレッドを使ってもビクともしません。ボビンの穴にシャフトを通す構造なので、想像以上にしっかりしてます。ま、多少のたわみはありますが、おおむね許容範囲でしょう。

(2)テンション調整が楽ちん!
 前述したとおりボビン穴にシャフトを通して反対側から蓋をして使います。ここで付属のワッシャーを挟んでおけば、テンション調整が楽ちんでござるですよ。今までアームにわざとスレッドを巻き付けてテンション調整していた方(私だけ?)は、その煩わしさから解放されます。
 ただ、調整のネジを締め込んでいくと、最後の方でめっちゃ固くなって、だいたいツメが欠けます。なのでマイナスドライバーやプライヤーの先端で回しましょう。ツメの固さに自身がある方は自己責任で!

(3)スレッドワークが多彩に!
 チューブの先端が広がってないので、ギリギリまで巻きとって意図したところにスレッドを通しやすいです。たとえばEPファイバーなんかの極細繊維でクリップドヘアっぽくする場合、スレッドをギリギリまで巻きとって、チューブの先端をファイバーの根元に当てるようにすると、余計な繊維を巻き込まずに留めることができます。あー、文字で書いてもなんのこっちゃって感じですね。
 チューブの先端が漏斗状になってるヤツがあるじゃないですか、私も持ってますけど。あれだとファイバーをなぎ倒しやすいんですよね。

(4)ちょうどいい大きさで握りやすい!
 これは単に私の手の大きさにフィットするって話なので、合わない方はすいません。大き過ぎず、小さすぎず。それでいてハサミを握ったままでも作業しやすいのが気に入りました。

(5)スレッドがほつれにくい!
 私はよくタイイングデスクからいろんなモノを落っことすんですが、ボビンホルダーは落っことしランキングベスト5に常に入ってるツールです。
 で、落とすとアームからボビンが外れて、スレッドがびろびろびろ~んってなるじゃないですか。いい感じにテンション上がってタイイングしてるってのに、びろびろびろ~んってなったのを見ると、だだ下がりですよ、だだ下がり。上ずってた魚も一気に深場へゴートゥヘル!ってなりますよ。いや、地獄ってほどでもないですが、天国から地獄へまっさかさま!ってくらいの衝撃だってことを伝えたいんですよ、私は。
 それで、はっと我に返って「何やってるんだろ」とか、「明日も早いから寝なきゃ」ってなるでしょ。そうなるとタイイング中止。もちろん、びろびろびろ~んはそのまま放置です。悲劇はこれで終わったかのように思えるでしょ? 違うんです、真の悲劇は、次にタイイングしようと思った時ですよ。前にびろびろびろ~ん、ってなったまま放置!なんてことはすっかり忘れてますからね。いつものように純朴な田舎の小学生くらいのピュアな気持ちでタイイングデスクに向かうと、そこには無残にびろびろびろ~んってなったボビンホルダーが鎮座しているんです。これって残酷ですよ! どのくらい残酷かというと、夏休みの朝のラジオ体操に行って、ひと通り体操していざハンコ押してもらおうとしたら、あー、これは隣の町内会のだから押せないね、と言われるくらい残酷です。真夏の朝の残酷物語ですよ。で、ちぇーめんどっちーなとか言いつつ直すところから始まるわけですよだいたいは。
 あれ? 何の話でしたっけ?


 指で直接ボビンを留めて、テンションMAXで締められるのもいいですね。これが出来るのはシャフトを通すタイプならでは。

 画像のハーフヒッチマグの他にマグナムも購入。3700円~とけして安くはないですが、値段分の価値は十分にあると思います。ダンベルアイをギッチギチに締め込んで留められるのがいいですよー。おかげでシャンクをヤスリがけしなくても回転しなくなりました。

 ボビンホルダーのチューブ部分でハーフヒッチできる! という一番のメリットを語らずにスルーするのは、説明がめんどっちいからではありませんよ……。