釣り場のゴミ問題に思うこと。 Turn an Eye to the Trash Problem.

いやー、気づけば12月。街にはクリスマスの足音が響き渡っておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私の方は、お陰様でなんじゃかんじゃ忙しくさせていただいて、10月後半からつい先日まで仕事に追われる日々を送っておりましたが、また平常運転に戻ったのでブログを更新している男、saltwater-ffでございます。

今年の6月から始めた週2回の筋トレも、自分でも不思議なくらい継続していて、徐々に効果が表れつつあります。っていうか自分では確実に変化を感じていますが、他人様から見ればデブはデブのままだと思うので、まだまだ続けるつもりです。まぁダイエット目的ではあるんですが、若さとともに失った筋肉が戻ってくるというのは実に楽しいものですね。なにわの某餃子大王氏がジムで鍛えまくってたのも、今なら理解できます。

さてと。ブログ休んでいた間にも書きたいことは色々溜まってまして、順番に書いていこうと思ってます。

というわけで本日は釣り場のゴミ問題について。今さらながらのお話ですが、思うことをつらつらと書いていきたいと思います。

釣り場のゴミ問題については、私がルアー・フライフィッシングを知った1980年代の初め頃(たぶん1981年か1982年とか)には、すでに釣具店で買い物した紙袋に「釣り場をキレイに。ゴミは捨てないで!」みたいなキャッチコピーが書かれていたし、ダイワやシマノのカタログの端っこにも書いてあったような気がします。

漫画『釣りキチ三平』でも釣り場のマナーとかゴミを捨てないように、といった啓蒙の要素はありましたし、多くの釣り好きは釣り場にゴミを捨てたりしてないと思うんですよね。まぁ強風に飛ばされた帽子とか、大物に切られた仕掛けとか、結果的にゴミになってしまうケースもあると思いますが、そういう意図せずってやつはひとまずノーカン。繰り返しますが、多くの釣り好きは釣り場にゴミを捨てたりしていないと思います。

しかし一方では、意図してゴミを捨てる層がいるのも事実。釣り場に無造作に捨てられているルアーのパッケージやエサの袋、下手するとロッドやリールの箱なんかも捨てられていたりします。買ってすぐに釣りに行きたくなる気持ちはわかりますが、何も釣り場に捨てることはないんじゃねーの!?と思うんですが、そういう配慮はまったくないのか、見事なまでに捨てられているのを見ると、きっとプールを前にしていきなり全裸で飛び込むような人なんだろうなぁーとか想像してしまいます。ま、脱ぎ捨てられた服(=ゴミ)は、多くの場合、ゴミを捨てない釣り人が拾うんですけどね。

最近だとラインゴミが本当に増えた気がします。リールやラインの技術的な進歩は恐ろしいほどですが、肝心の人間の進歩がないせいか、ラインゴミは増える一方。バックラッシュしたり、カバーに絡まると、怒りがピークに達してしまってラインをほっぽり出してしまう人が多いのでしょうか。失敗から学ぶためにも、せめてラインは持ち帰るなりゴミ箱に入れるなりして欲しいものです。

ん、ゴミ箱?

そういえば日本の釣り場って、ゴミ箱ほとんどないですね。設置してあってもずーっと放置状態だったり、ゴミ箱自体がゴミになってるんじゃね? と思えるようなケースも……。それに「釣り人のゴミは捨てるな!」的な注意書きがあったりすることもあって、その場合は持ち帰るしかないわけです。

でもですよ。ゴミ箱のゴミが定期的に回収されるのであれば捨てたっていいと思うんです。それが誰であれ、ゴミをポイ捨てするより100倍いい。でも定期的に回収されるシステムがない(もしくはバランスが悪い)から、機能しないわけです。

さて、ここで冒頭の写真をご覧ください。これは私がフロリダ州で撮った「ナイロンラインを回収する目的」で設置されたゴミ箱(RecycleBin)です。$RECYCLE.BINで検索するとWindows関係の用語がいっぱいヒットしますが、まぁそれは置いといて。フロリダ州でも放置された釣り糸による様々な影響が懸念され、このようなライン回収用のゴミ箱を設置することになったそうです。

設置しているのはフロリダ州政府機関であるFWC(Florida Fish and Wildlife Conservation Commision)で、MRRP(The Monofilament Recovery and Recycling Program)という活動の一環とのこと(詳しくはリンク先を参照ください。※英語です)。フロリダ州内のボートランプや桟橋等、釣り人が捨てやすい(=釣り糸を集めやすい)場所にあります。そして定期的にラインが回収されています。日本でもラインゴミの問題は年々深刻化していますし、何より釣り人以外は捨てません。ライン回収→リサイクルの話題も時々出ますが、残念ながら業界をあげて大きな動きにはなっていません。日本釣用品工業会が「LOVE BLUE」と称して環境への取り組みを行っていますが、そろそろもう一歩か二歩、踏み込んだ積極的な活動を行ってもいいんじゃないかと思います。

おっと、もうこんな時間。師走らしく寒くなってきましたが、皆さん温かくしてお過ごしください。

それではまた。