世界の釣り場から(アメリカ合衆国・フロリダ州編)。 From the fishing field in the world (United States · Florida state).

【ご注意】この記事は2016年7月20日に投稿されたものです。
世界の釣りバカたちが集う、世界の釣り場の様子を不定期でお送りする『世界の釣り場から』。本日は実に8年ぶり(?)の第3回。アメリカ合衆国フロリダ州をお送りします。

ソルトウォーターフライフィッシングはもちろんのこと、世界のスポーツフィッシングを語るうえで避けて通れない地がフロリダだ。北アメリカ大陸の東南部に位置し、メキシコ湾と北大西洋を隔てる巨大な半島のような形をしている。北・中部は亜熱帯、南部は熱帯気候であり、アメリカ本土の中でも特に温暖で過ごしやすいことでも知られている。またケネディ宇宙センターやウォルト・ディズニー・ワールドリゾート、レゴランド、シーワールド・オブ・フロリダ等の世界的にもメジャーな大型施設が多数あることでも知られ、国内外から大勢の旅行者が訪れている。
そんないわゆる一般的な情報よりも我々ソルトウォーターフライフィッシャーマンにとっては、歴代の世界記録魚や、数多のドラマが繰り広げられてきた地といったほうがいいだろう。故ビリー・ペイトをはじめとする、伝説的フライフィッシャーマン達が挑戦をし続けた海。今回はそんなフロリダ州の中部西岸に位置するタンパ湾周辺でのショートフィッシングの機会に恵まれた。
タンパは州最大の都市ジャクソンビル、マイアミに次ぐ大都市。その歴史は古く1823年にはすでに漁村としての集落があったと伝えられている。複雑に入り組んだ地形とタンパ湾という天然の良港に恵まれ、漁業を中心に果物、木材、葉巻たばこ等の海運も盛んに行われたという。







「オイオイ、こんなところで何やってるんだ!?」みたいに話しかけてきたので、つたない英語で「フライフィッシングだよ、楽しいよ!」みたいに答えたら、わりと呆気にとられたみたいで(笑)。以下ざっとやりとり。
保安官「中国人か?」
私「日本人だよ、友人に連れてきてもらったんだ」
保安官「クレイジーだな(笑)。一応聞くがパスポートと(釣りの)ライセンスは持ってるか?」
私「ちょっと待って……。コレがライセンス(PCの画面をプリントアウトしたもの)で、パスポートはこっち」
保安官「(ライセンスの期限やパスポートの写真を確認して)……問題ないな。OK、OK、じゃちょっと釣って見せてくれよ」
私「え~、そんなん急にいわれても無理やで(日本語)」
保安官「HAHAHA、Enjoy fishing! Bye」
とかなんとか言って保安官は遠ざかって行きましたとさ。

ただ、なかなか時間がないのも事実でして、だからこその「気が向いたら」ということでご容赦ください。近況はさすがに最近着る服がなくなってきた(笑)ので、スポーツジムに通いだしたり減量始めました。ようやくって感じですが、もうちょっとは釣りを楽しみたいですし。
どーでもいい話ですが、上の写真はその昔、まだ海運でハバナの葉巻がたくさん集まってきていたタンパ湾で葉巻を喫えて感無量の私です。アメリカとキューバの国交が回復することですし、これから海のフライフィッシングの世界も少なからず変化が起きるでしょうね。
2016年7月現在、悲劇的な事件が続いているフロリダ州ですが、私にとっては「あー、フロリダに移住したい!すぐしたい!」本気でそう思った旅でした。
それでは、また。