フラットの釣り。広がるその可能性。 Spread The Flats, Here and There.

8月もいよいよラストスパート。平成最後の夏が過ぎ去ろうとしていますが、そういえば今夏はまともな魚釣ってねーな!と気づいた男、saltwater-ffです。こんばんは。
結構あちこち出かけてはいるんですが、夏休みで帰省した際にhaya-metalさんに釣らせてもらったクロダイ以外、ちゃんと魚釣ってないという事実。釣りにはちょいちょい出かけているんですけどね……。新規開拓で成果があがってなかったり、マンションの更新月で金欠だったり、台風で出撃できなかったりが原因だと思っていますが、ここんとこ自分の釣りが雑になっている感も否めないかなーなどと考えております。

↑の写真は帰省した際に、ちょっと思うところがあって出かけてみた小河川の河口です。まぁ河口にできるシャローフラットの規模こそ小さいですが、エリア的にはクロダイが多数釣れる地域ですし、条件さえそろえば間違いなくクロダイがやって来ると思いました。海水の透明度が高いのもグーですね。
というのも、今シーズン東京近郊では初夏から人気沸騰中の「トーキョーフラット」で次々いろんな方がワーキャー楽しんでおられるようですし、全国的に見てもクロダイが現れるフラットがあるんじゃねーの?と思い、気の向くままフラット探しをやってたりします。

7月には釣友I氏の有力情報を元に、千葉県某所の河口で真っ黒けの50cmオーバーを目撃したり、テイリングするクロダイにフライをキャストしたりしました。ここの河口は水の透明度が高く、かつ30〜50cm程度のシャローフラットが多いため、クロダイの姿が丸見えでものすごく興奮します。

残念ながら私には釣れなかったのですが、同日にI氏のガイドにより、釣友M氏が見事な45cmのクロダイをサイトフィッシングでキャッチしました。わずか2時間半くらいの時合いのために、クルマを2時間も走らせるのはバカげていると思われるかもしれませんが、なんていうか、やはり自分がやりたいのはサイトフィッシングなんだなぁと改めて思った次第です。

他には前述のhaya-metalさんに案内してもらった関西某所だったり、香川県にIターンした釣友のT氏も地元のフラットできっちり結果を出しています。去年の話で恐縮ですが、仕事で出向いた瀬戸内の小さな漁港と入江が続く地域でクロダイを多数見かけたり、某ホテルのバルコニーから裏のプライベートビーチっぽい浜を眺めていて見つけたテーリングするクロダイの群れなどなど、気づいていない可能性はまだまだ残っているんだと感じました。

↑上の写真の河口から100mほど上流にある橋の上から川面を覗くと、目に入ってきたのはコイとかボラとかアカミミガメとか。残念ながらクロダイやキビレの姿はなかったです。まぁ時期や潮位によっては入ってくるかもしれませんが、毎日見に来られるようなローカルアングラーではないので何ともいえないのがもどかしいです。

ただ、あちこちのフラットを垣間見て来た者としていえるのは、我々が思っている以上にクロダイやキビレはその生息圏を拡大しているということです。もちろん従来の生息範囲の枠を出ない個体の方が多いとは思いますが、それでもより効率のいい餌場を求めてフラットにやって来る個体がいるのは事実です。まさか、こんな浅い場所に!? と思う場所にこそ可能性があるといってもいいでしょう。

こういう風に生きものの習性を考え、それにマッチした釣り方で、なおかつゲームとしては難解な方が私のような変人にはうってつけの遊びになるのだと思います。なので万人にはおすすめできませんが、もともと海のフライフィッシングはそういった意味合いが強い遊びだと思いますし。

ま、そんな徒労に終わることが多い私の海のフライフィッシングにおいても、浜名湖のフラットゲームは別格です。これまで何度も書いてきましたが、国内のフラットゲーム、特にサイトフィッシングにおいては間違いなく最高のフィールドだと思います。

先日、急に土日の予定がなくなったので、初めてソロで出撃してきました。東京からクルマで片道3時間ちょい。高速代やガソリン代、宿泊代、貸しボート代など、ざっと計算しても3〜4万円かかりますが、十分その価値があると私は思っています。

結果を書くと2日間(厳密には1.5日ですが)やって2バイト(1スッポ抜け、1甘噛み)という残念なものでしたが、1日の潮位差が40cmもないうえに、明るめの曇天というサイトフィッシング向きではない天候、さらに潮干狩り客がフラットに押し寄せるハプニングもあったりで、いろんな意味で勉強になった1日でした。

以前、丸橋大名人に「浜名湖なんぞ通っても無駄だろォ、海外行け、海外!」と揶揄されたことがありますが、今では大名人がすっかり浜名湖の虜になっているので、浜名湖というフィールドの素晴らしさに確信をもっています。あ、蛇足ですが大名人が仰る「海外」の重要性について、当時の私はおぼろげにしか理解していませんでしたが、その後「スポーツフィッシングが確立している海外のフィールド」を経験し、「海外」の重要性を理解できるようになりました。このテーマについては、いずれ書きたいと思っています。ホントいい加減何とかしなきゃマズイです。

晴れ間がのぞいたのは2日目の午前中、少しの間だけ。シャローに進入してきたクロダイを自分で見つけてキャストし、クロダイがフライを口にした時のドキドキ感は何度味わっても興奮度MAXボルテージ!!   この時間帯に2バイトもらいましたがモノにできず終了〜。

曇天になってからは「ブラインドでとりあえず1匹獲っとく?」という気持ちがわいてきますが、サイトフィッシングにこだわりたい気持ちもあり、サイトで押し通すことにしました。まぁ今後のポイント探しも兼ねて、ボートであちこち走り回っていた時間も多かったです。

ブラインドでいきなりガツーン!とくるのも楽しいんですが、なんていうか私の場合、あまりブラインドばかりやっていると、釣りが雑になるような気がしています。もちろんブラインドの釣りを否定するつもりはありません。過去に湖のウェーディングしかり、ボートのシーバスしかり、さんざんブラインドフィッシングをやってきたので、どっちがいいとか、そういう意味合いの話を今さら書くつもりはないです。

ただ、フラットの釣りに関して「何のためにフラットでクロダイを狙うのか」という問いに対し「サイトフィッシングで釣りたいから」というのが私の現時点での答え

です。まぁブラインドも真剣にやると奥が深いので、両方極めるのはまだまだ時間が必要だなぁと思います。

とか何とか考えながら歩いてると前方になんか見えてきましたよ……。

あれは……もしや……???

 

エイエイ! アカエイ! イェイイェイ!

(すでにお亡くなりになっていました)

 

足元よいかー!ご安全に!!

それでは、また。