ビッグフライ、果てなき渇望(1)。 A yearning desire. Part.1

いやはや、もう11月ですよ2022年も残すところあと2ヵ月! やっべー!でも今から焦っても仕方ないから、来年から本気出す男、saltwater-ffです。こんばんは。

今年も公私ともに色々あったんですが、トラブル続きというか変な汗をかくことが多かったように思います。まだ振り返るには早いような気もしますが、ここんとこの大海原ブログの更新のなさっぷりから考えると、年内これで最後の記事かもしれないので……。サボってないで更新しろって話ですね、すみません。

まぁ釣りに関しても色々ありましてというか、逆に釣れなさすぎて情けないやら悔しいやら。簡単に書くと春からタイミングを外してまくりで、初夏以降のクロダイも自分で呆れるほどの外しっぷり。ボウズ上等な釣りをしてる自覚はあるので、あまり気にしないようにしていますが、それでもお目当ての魚に触れられない日が続くとしょんぼりした気持ちになるってもんです。

おまけにクロダイのラスト&シーバスの初っ端っていうタイミングで新型コロナウイルスに罹患して1週間の自宅療養。定められた期間を終えても体調が戻らないので、そのまま1週間延長。その後なんとか社会復帰できましたが、計2週間の仕事の遅れを取り戻すために激務へ突入。そんでもって実家にいる家族の健康問題やら何やらで、もうてんやわんやDESUYO!

 

 

昨年末のランカー狙いでしたが……群れが抜けた後なのか、目ぼしいポイントは全部すっからかん(笑)。なんとか絞り出した60cmUP。フライはEPピーナツバター風、#4/0。

 

そんな日々を送ってきた2022年ですが、最後に少しくらい頑張ってみたいじゃないですか。おりしも晩秋のシーバスシーズン最盛期。貴重なチャンスをなんとかモノにしたい。それも自分的なテーマであるビッグフライで何とかしたい。そういう思いを書き綴ってみたいと思います。

 

私にとってランカーシーバスとは、ベイエリアのシーバス・フライフィッシングのひとつの頂点であり、ごく稀にラッキーで釣れることはあるものの、基本的にはさまざまな要素をクリアしていった先にようやくチャンスが巡ってくる魚だと思っています。

どのくらいからランカーと呼ぶかは人それぞれだと思うけれど、個人的には全長で70cmを超えていればランカーと呼んでいいと思っています。

余談ですがシーバスはサイズによって大きく印象が変わる魚だと私は思っていて、60cmと70cmでは表情というか、見た目の印象がかなり変わっています。さらに80cmを超えると精悍な面構えになるとともに、体の厚みで貫禄が増します。さらに85cmを超えてくるとちょっと怖いくらいで、初めて見ると違う魚のような不思議な気持ちになります。さらにさらに、90cmを超えると長すぎて、もうなんだかわけがわからなくなるというか、正直いってビビります。

まぁ85cmを超えるとランカーというより、モンスターと呼びたくなります。それくらいサイズによって印象が変わります。まぁ、私のフライの自己記録は78.5cmなんで、エラソーなこといえないですが(笑)。

そんな70cm以上のシーバスを釣りたい!と思ったあなたに朗報です。1年でもっともランカーのチャンスが多い時期、それがまさに今。地域によって季節の進行がだいぶ異なるので、これは東京湾の話にありますが、シーバス(マルスズキ)は例年12月から翌年1月くらいが産卵期とされていて、産卵期の前後に大型の群れが大挙してベイトを捕食します。

15年くらい前であればベイエリアのメインベイトはあくまでカタクチイワシで、コノシロは局地的に爆発していた……という印象でしたが、昨今はベイエリアにおいてもコノシロが重要なベイトになってきています。

 

 

昔の写真ですみません。まだカタクチイワシがメインベイトだった頃の70cmオーバー。夜にあえて明かりがほとんどないポイントで、タイプ4のシンキングラインを使うマニアックな釣りをやってました。フライはEPピーナツバター#2/0。

 

大きな魚は常に大きい餌を食べているわけではありませんが、産卵という重要イベントを考えると手っ取り早くカロリーを摂りたいというのは生物として正しい選択でしょう。そういう意味で、ビッグフライ、ビッグストリーマーの注目度が上がってきたのは必然といえるでしょう。

敬愛するボブ・ポポヴィクス御大のシリクロンマレットに、ビル・キャサウッド御大のパターン、ティンカーマッカレルを意識して巻いたコノシロ風。 上のパープルバックにランカーが食ってきたものの、痛恨のバラシ。フックはがまかつS10-S4Hの#8/0だったように記憶しています。

 

 

こっちはEPピーナツバターから他のパターンへの脱却を模索している最初期の頃のフライ。軽さとボリュームを両立するには、サドルハックルで長さを稼いで、マラブー2枚で挟み込めばイケるんじゃね!?と思ってましたがそううまくはいきませんでした。

 

思い返せば2006年くらいには15cmくらいのEPピーナツバターを巻いて使っていたり、2009年か2010年くらいには上の画像のような20cmを超えるフライを使うようになりました。ロッドはダブルハンドやオフショア用の#12なんかも試した結果、シングルハンドの#10に落ち着きましたが、自分の耳のすぐ横をかすめることが度々あって、キャスティングはスリリングでした(笑)。

結局、この頃はビッグフライを使うものの、まともなヒットは得られず。ランカーが釣れるのは9〜12cmくらいのEPピーナツバターやサーフキャンディーが多かったです。ま、メインベイトがカタクチイワシだったので当然っちゃ当然です。

ただ時期になると海苔棚が設置される某エリアで、早朝からビッグフライをぶん投げてガンガン引いていると、明らかに80cm超、もしかすると90cm超と思しきシーバスがフライを追尾してくるケースが何度もあり、ポテンシャルは感じていました。

一度だけ食わせることができたのですが、数分のやりとりの後にフックオフ……。大型シーバスの挙動を制御できず、いいように走られてしまった結果でした。自分の経験不足を呪いました。

(思いのほか長くなってきたので次回に続きます)