ソルト&ウォームウォーター・フライフィッシャー発売! New Magazine Released!

お待たせしました⁉︎ 『ソルト&ウォームウォーター・フライフィッシャー』本日発売です!な男、saltwater-ffです。こんにちは。

そうです、そうなんです。おそらくすでにご存じの方というか、すでにご覧いただいている方も多いと思いますが、この度、つり人社さんからフライフィッシャーの増刊『ソルト&ウォームウォーター・フライフィッシャー』が発売されました!

そしてなんというか、ほぼ1冊まるごと、このワタクシが仕切らせていただいたとゆー、ありがたいというか、本当にいいんですか?というか、ちょ、だいじょうぶっすか⁉︎という感じだったりなかったり。ある意味大海原ブログの雑誌化?

とにもかくにもご協力いただいた方々の多大なるお力添えにより、中身はかなりずっしり詰まった内容にできたかと思います。すでにご購入いただいた皆様&ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

 

 

いわゆるセールストーク的な文言や記事の見本はつり人社さんのHPAmazonでご覧いただけるので、今回は大海原ブログならではの裏話を書いていこうかなと思います。

まず表紙。シーラカンスのぬいぐるみです。なぜシーラカンスなのか?その理由は本の最初に書いてあるんですが、まぁざっくり書くと、意思表示というか心意気の象徴みたいな意味で、シーラカンスのぬいぐるみを表紙にしました。

このアイデアは、この本を企画した時点で私の中にあり、最初からこれしかないと思っていました。あとはどんな形で表紙にするかいろいろ企みました。そのワクワクといったら言葉にできないほどで、制作中は早く言いたくて仕方なかったです(笑)。

実際にシーラカンスがフライフィッシングで釣れるかどうかは何ともいえません。現時点で生息が確認されているのは、いずれも深海域ですしフライフィッシングの対象として考えるのはかなり無理があります。そもそも学術的な調査捕獲以外は許可が下りないという話ですし、法を破って捕獲するのは絶対にダメです。

でもまだ発見されていない生息地があるかもしれません。そして、進化の過程で陸上生活へと移行していったのが、本種の仲間であるとすれば、当然シャローに上がってきていたでしょうし、背ビレや尾ビレは当然水面に出ていただろうし、するってぇとサイトフィッシングできるんじゃね? ワンチャンあるんじゃね? という得意の妄想大爆発。

まぁ正直フライフィッシングってもっと遊び心があっていいと思うんですよ。もちろん真面目なのも嫌いじゃないですが、少しくらい跳ねっ返りがいてもいいじゃないですか。まったくもって許せん、けしからん、とおっしゃる方は、最初からこの手のジャンルには手をつけようとしないと思いますし。

といっても前半はクロダイのフライフィッシングの記事が多いんですが、そりゃね、盛り上がってますもん。ご近所に海がある地域の方であれば、たぶん思っている以上にクロダイは身近にいますよ。そして開拓の余地がたっぷり残っている=手付かずの釣り場ヒャッハー!!!! といくかどうかはあなた次第です。

 

 

はい、バグトーークです。SNSが普及したおかげで離れた場所に暮らすHENTAIさんどうしがつながりやすくなりましたよね。中山さん(Tying Addictionブログ)と田口さん(マンズ水産ブログ、活動休止中)、お住まいは全然違うんですがHENTAIの根っこはたぶん同じ。というわけで、ディープなトークを展開していただきました。

途中に顔文字やら出せない写真やらもあって編集には骨が折れましたが、やってよかったと思える企画です。HENTAIさんたちのトークを盗み聞きしているような感じで楽しんでいただければうれしいです。

あ、もうお一人、香川の大田さん(チャートリュースポッパー管理人)も別の記事に出ていただいてますので、そちらもぜひどうぞ。今年の初夏〜夏ごろを目処に大田さん、中山さん、田口さんらとバスバグスワップミートをやろうかと企んでますので、SNSとかでチェックしてみてください。大海原ブログでも告知したいと思います(※コロナウィルスの影響がどこまで残るかわからないので、あくまで予定です)。

 

 

カピバラFF釣行期のマルちゃんも出てくれてます! 身近な温水系の五目釣りを紹介してもらってます。ここだけの話ですが、マルちゃんとはごく短時間しかお会いしていませんが、彼のヤバさ(褒めてます)はいろんな方に聞いていたので、今回記事をお願いしてよかったと思っています。そして想定以上にカピバラブログの隠れファンが多いことがわかりました。なんだとー!齧歯類めー!嫉妬の炎がメラメラ〜(笑)。

マルちゃんは仕事が忙しいみたいですが、ときどき息抜きしながら頑張ってくださいね。

 

 

巻末のほうになるんですが、『フライの雑誌』編集人の堀内さんと『フライフィッシャー』編集長の滝さんの対談も行わせていただきました。なんでまた対談やねん?と思われるかもですが、どうしてもやっておきたかったんですよね。

まぁ思いはいろいろありますが、フライの雑誌は中沢さんがいらして、フライフィッシャーには若杉さんがいらして、お二人とも現在は鬼籍に入ってらっしゃいますが、間違いなく日本のフライフィッシングの一時代を築かれた方だと私は思っています。

そんなお二人の血(あえて血と書きます)を色濃く受け継いでいる堀内さんと滝さん。お二人とも否定するかもしれませんが、私から見ると間違いなく先代の意志を受け継ぎ、次代を築くキーマンであり、すでに築いている最中だと思います。長く対岸にいた者として、そんなお二人のなかに、ソルト&ウォームのフライがどういう位置付けなのか、どのように醸成されているのかを聞いてみたかった。

まぁ私も含め3人とも年齢が近いことやフライフィッシングに触れた時代が近いこともあり、和気あいあいとしたムードのなか、時にバカ笑いあり、時に真面目な話ありの対談になりました。たまには裏方の我々が何をどう考えているか、知っていただくのもいいんじゃないかと思います。

 

 

もうね、イワイミノーは外せないですよ。「またかよ!」、「今さら?」というのはきっと早計で、岩井さんの中ではまだ進歩を続けています。昔からの大海原ウオッチャーの方ならご存じだと思いますが、私もイワイミノーの衝撃をモロに受けた1人。イワイミノー登場前と後ではシーバスのフライフィッシングが大きく変わりましたからね。

今回あらためて取材させてもらって感じましたが、岩井さんは特に発表はしないけれど、着実にイワイミノーは進歩してました。途中まで記事のタイトルを「イワイミノーという革命」にしようと思っていたぐらいです。

おそらくイワイミノーは今後も進歩していくんだと思います。あのエキサイティングな釣りを提供してくれて、本当に感謝しかないですよ。「イワイミノーって……」と体験しないままいるのは、本当にもったいないと思うと同時に、あの衝撃をこれから体験できるのが羨ましく思います。

 

 

最後に誌面に未掲載の写真を2点。モヒカンガイコツはバグトークに出ていただいた田口さん作。なんていうか、発想がよすぎる! タイイングの技術もさることながら、自作アイの凝りようや、パーツを選択の審美眼など、さすがとしかいえません。

もうひとつは大田さんに見せてもらったメッセンジャー(メッシンジャー)フロッグの本物。ジョー・メッシンジャーさん本人が巻いたものだそうで、息子のジョー・メッシンジャーJr.さんに見せて「これは父が巻いたものに間違いない」とお墨付きまでもらったそうです。いうなれば世界フライ遺産。いいもの見せていただき、ありがとうございました。

 

さてと、つらつら書いてきましたが、『ソルト&ウォームウォーター・フライフィッシャー』は本日発売です。

親切丁寧すぎる昨今の雑誌とはあえて異なる、昔の大人の男性たち(と背伸びしていた少年たち)が好んでいた本のエッセンスをちょこちょこ取り入れています。けして安いものでもないので、読み捨てられるものではなく、長く楽しんでもらえるように詰め込めるものは詰め込んだつもりです。

手にとって、気に入っていただけると嬉しいですし、あなたのフライフィッシングが楽しくなるきっかけになれれば、私はとてもハッピーです。よろしくお願いいたします!

それでは、また!