フライフィッシングのイベントが楽しい。 Enjoy the event.

はい、というわけで2月は首都圏でフライフィッシング関連のイベントが2件もあったのです。

ひとつはつり人社発行の季刊誌『フライフィッシャー』主催の「フライフィッシング・エキスポ」。多摩川沿いのリバーカフェTREXにて開催されました!(ワーワー)

フライフィッシングのイベントは人知れず(?)各地で行われているのですが、今回のフライフィッシング・エキスポのように、わりと大々的に告知されて開催されるのは久々じゃないでしょうか。それだけに熱の入り方が伝わってくるってもんです。

というわけで、詳細はフライフィッシャーオンラインでレポートされているので、大海原ブログ的なレポートは特にありません。当日は雪がちらつく天候でしたが、100人超(だと思う)の来場者さん達の熱気に包まれたのでした。やっぱり熱意には熱意が返ってくるもんですね。

個人的に出展者さんの腕っこきな方々のフライボックス展示がツボでした。海のフライフィッシング以外の知識が10年(20年?)以上昔で止まってしまっている私にとっては、最近のトラウトフライが新鮮に思えました。そして小さい!(笑)もうこんなサイズのフライ巻くの難しい! ハズキルーペの必要性を感じますね。

 

でもって、2月のフライフィッシング関連イベントとしては外せない、つるや釣具店さん主催の「ハンドクラフト展」。なんと今年で30周年だそうです。30年前というと1989年、昭和が終わって平成が始まった年。私もまだ高校生でした……。

そんな、平成とともに歩んできたハンドクラフト展にもちょっとお邪魔してきましたので、その様子を少しレポートします。

    

ハンドクラフト展は金・土・日の3日間、浅草にある「都立産業貿易センター台東館」で開催されました。私は初日の金曜日に行ってきたのですが、平日だというのに会場はそこそこの人数で盛り上がってまして、お昼を過ぎた頃には通路ですれ違うのが難しくなるくらいの人混みに。

まぁハンドクラフト展に来られるような方は皆さん紳士淑女であらせられるので、混雑しても別段トラブルになることもなく、会場はゆったりとした空気に満たされているようでした。

私も各方面になんじゃかんじゃお知り合いがいることもあり、挨拶して回ったり、興味を惹かれたアイテムを購入したりと楽しませていただきました。

そんな中で今回特に気になったのはこちら↓の帽子です。

矢野シルクラインさんのブースで見かけたのは、私も愛用している見慣れたコットン帽子。これ、アメリカではド定番アウトドアハットなんですが、矢野さんのところで新たに代理店を始められたのかな? と思って聞いてみると、実はびっくりなお話が。

このコットン帽を長年製造販売していたウォーターシップ社(Watership Trading Company)の経営が変わり、アメリカ製でなくなったこと。続いて長年親しまれてきたこのデザインが廃盤になってしまったこと。ウォーターシップ社を長年支えてきたキャロル・フレシェット(Carol Frechette)さんが2NFromというブランドを起こして販売していることなど。

「きっとこれはなくならないだろう」と思っていたものほど、消えてしまうのは時代の変革期だからなのでしょうか。しかしなくなってもらっては困るものもあります。矢野さんも「この帽子はなくなったらあかん!あかんねん!あかんねんて!知らんけど!」と思われたそうで、ウォーターシップ社のスピリッツを受け継ぐ形で自社生産に踏み切ったとのこと。

口の悪い人からすれば「そうは言っても模倣でしょ」となるかもしれませんが、単なるコピーかどうかは魂のあるなしが大いに関係すると私は思います。何より、このコットン帽って被っていてきもちいいんですよね。釣りの時はもっぱらキャップの私ですが、釣りを終えた後でちょっと食事に……となった場合なんかに被るのが気分だったりします。

帽子の生地は丈夫なコットンですが、内側のおでこや耳に当たる部分は柔らかくて、日焼けした肌にとても優しいんです。オリジナルに対する愛というか、リスペクトをひしひしと感じました。サイズ展開は現在のところLとLLで、どちらも税別9,000円(本家よりお安い?)。品質も本家に負けず劣らず、太鼓判でしょう。私もきっとそのうち予備に買うと思います。

なにわのフライフィッシング伊達男こと矢野宏治さん。クラフトマンとして、アパレル業界で長年培ってきたノウハウをフライフィッシングにリンクしている稀有な人物です。今さら私が書くまでもなく、純日本製にこだわったオリジナルシルクフライラインで有名ですね。

 

そして今回のハンドクラフト展では唯一といっていいほど、潮の香を放出しまくっていたのがこちら。「FAR EAST HEAVEN」の安田陽一郎さん。昔ながらの大海原ブログウォッチャーの方なら、トロピっちゃんことTropicBum氏の名前をご存知のことと思います。そうです、トロピっちゃんが鹿児島県奄美大島に移住して、フライフィッシングガイドとして起業されていたのですな!(いつの間に!?)

まぁ彼を知る方々の間では、すでにガイドを楽しまれた方も多くいらっしゃると思います。フライフィッシングにかける情熱はハンパない人物なので、きっと彼のガイドは至福の時間でしょう。リピート率が高いのがそれを何よりも証明していると思います。

私も近いうちにお願いしてみようと思います。その時は泡盛抜きでお願いしゃーす!(笑)