新しい『フライフィッシャー』がやって来た! New FlyFisher Magazine Come Over!

はいはい、4月も後半戦の22日。つーことはですよ、つり人社発行の雑誌『フライフィッシャー』の発売日ってなわけです。30年以上も日本のフライフィッシングを伝え続ける雑誌であり、定期発行を続ける雑誌としては唯一になってしまったわけです。

のっけから書いちゃいますが、今回の発売号から編集長が交代し、私もよく知るタッキーこと滝大輔さんが2度目の編集長に就任されました。そして私も滝編集長を支えるべく(?)編集に参加させていただいくことになりました。というか、早速たくさん記事を書かせていただいております。ちょっと前からゴソゴソしていたので、お気付きの方もいらっしゃったかもしれませんね。
まぁ自身としては、フライロッダーズ以来、約12〜13年ぶりくらいにフライフィッシングの専門誌を手伝わせていただくにあたり、あらためて勉強させていただくことも多く、かつ興味深く取材、執筆、編集その他もろもろを行わせていただきました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

しれっと書いちゃいましたが、そうです。私は以前にフライロッダーズを編集していたこともありました。あの頃は若いせいもあって無茶苦茶やってましたねー。タッキーともその頃に知り合って、なんじゃかんじゃのご縁を続けさせていただいています。
ロッダーズ編集部に在籍していた頃に海のフライフィッシングの本を作りたい、と上司&社長に提案しましたが一蹴され、その腹いせ(?)に編集後記で勝手に海フライ情報を発信したり、大海原ブログを始めたのも「雑誌という形が無理ならブログでやったれ!」という思いつきからでした。
それから年月は流れ、フライロッダーズを発行していた地球丸もなくなり、現在フライフィッシングを専門に取り扱う雑誌は『フライフィッシャー』と『フライの雑誌』だけになってしまいました。

フライバブルと揶揄された頃はフライフィッシングを扱う雑誌が何誌もありましたが、今では兵どもが夢のあと。個人的には昔も今も日本のフライフィッシング産業の寡占さは変わらないと思いますが、それにしたって歴史あるこの2誌には今後も発行を継続して欲しいと思ってます。

というわけで、本日の大海原ブログはフライフィッシャー制作時の裏話を少々。あ、フライフィッシャーの公式なWebページは『フライフィッシャーオンライン』(リンク先へジャンプします)がありますので、そちらをご覧くださいませ。

 

今回はフライキャスティング特集ということで、フライキャスティングに情熱を注ぎ込み続けて来た名手の方々を取材させていただいたのですが、まず本当に熱かった。キャスティングという、単に投げることに終始したテーマにも関わらず、様々な考え方のアプローチとそれらを実践して実用的かつ美しいループを描き出せる人が、こんなにもいらっしゃるのかと驚きでした。

私はいろんなフライキャスティングの形があっていいと思っていますし、今回の記事でも雑誌としてはニュートラルな立場で書かせていただきました。読まれた方が自分にフィットする考え方や練習法を、ご自身のキャスティングに取り入れてくださればと思っています。

なぜこのタイミングでフライキャスティングなのか? なぜ表紙がロイヤルコーチマンなのか? いろいろ疑問もあるかもですが、それはまぁ滝編集長から語られると思います。ただひとつ、私から言えるのは、フライフィッシャーという雑誌も変化しようとしているんだと思います。まぁ、私があれこれ書くよりご一読いただければ、わかっていただけるのではないかと思います。

というわけでここから先は誌面には残らない制作中のオフショット(?)を掲載していきます!

11番ロッドに5番ラインを乗せる濵野さんのキャスティング取材にて。滝編集長(手前)とカメラマン奥井さん(中央)。奥が濵野さん。

川上耕也さんの取材終了後、「最近はこういう投げ方も随分広まったんですよ」と、シングルハンドスペイの指導をしていただきました。カメラマンの岡村さんも夢中!

忙しくて全然フライロッドを振っていないと言っていた岡村さん。久しぶりに水辺でロッドを振れてよかったですね。

こちらはドラグフリー筒井さんの取材にて。アグレッシブな構図を追求する松本カメラマンの勇姿を激写! 腹筋がキツそうです。

筒井さんのロッドを少し振らせていただいたワタクシ。フライキャスティングって、なんか笑顔になっちゃうから不思議です(Photo by Kenji Matsumoto)。

被写体でもないのに、なぜだか取材中にちょくちょく写真を撮られているワタクシ。プロカメラマンにシャッターを押させてしまうとは、やはりオーラを発しているせいか……(ないない)。
まぁ自分の写真ってあんまり撮らないので、写真チェックの時に混ざってると「お!」なんて言って、けっこう嬉しかったりします。ありがとうございます(Photo by Takashi Okui)。

さて次回もさっそく動き始めてます。そして来春に向けて新たなプロジェクトも!
大海原関係者の皆様、近いうちに連絡いくと思いますので構えちょってくださいませ。
それでは、また。