バチ抜けのことを書くつもりが、釣り禁止の話になった月曜日。 I told a different story than I was thinking.

いやー、気がつくと2月も立春を過ぎててあせりますね!な男、saltwater-ffです。こんにちは。

世間では相変わらず新型コロナが猛威をふるってたり、北京で冬季オリンピックが開幕したり、日本海側が大雪ですごいことになってたりしますが、個人的には昨年末の仕事が激しく忙しい状態から少しだけ脱して、やや忙しいくらいになってます。

立春といえば旧正月なわけですが、海のフライフィッシング的には立春=バチ抜け(ゴカイ類の繁殖行動)が始まるタイミングで、10年くらい前までは毎晩のように出撃していましたが、いつの間にか行かなくなってしまったなぁ……と。

行かなくなった理由はいくつかありますが、最大の要因は釣り場が減ってしまったこと。

以前は釣りが許されていた場所が、いろんな理由で許されなくなったのは非常に残念なことです。釣り云々に関係なく立ち入りそのものが禁止された場所もあります。ソーラス条約やテロ防止目的はもちろん、台風や地震の災害復旧工事後に、立入禁止や釣り禁止になったケースもあります。

都立公園ではそれまで黙認されていたのが「いつの間にかリールを使った釣りは禁止」というルールになりました。お台場の某公園で、自転車に乗って釣りにやってきた小学生たちが、巡回している警備員に追い払われていたのを見て、まだ子供でしょうが!と見かねて抗議したこともありました(彼らも仕事なのはわかってるんですけど、釣り=悪のように言っていたので黙っていられませんでした)。

代表的なものとしては、数年前に都心を流れる隅田川の各所で投げ釣り(ルアー、フライも含む)を禁止する要望が提出され、その結果として岸からの投げ釣りが禁止されました(詳しくは下記のリンクを参照ください)。

都への提言

また京浜運河の大井ふ頭中央海浜公園、東海ふ頭公園もルアー釣りが禁止になりました。いつから禁止になったのかはわかりませんが(一説によると2016〜2017年ごろ?)、私がよく行っていた10年以上前はこの公園がルアー釣り禁止になるなんて思いもしませんでした。だって釣り人が行くような時間帯には人がほとんどいないんですよ(今は違うのかもしれませんが)。

察しのいい方はご理解いただけると思いますが、ルアーが禁止なだけで、フライはOKっしょ!というのは、一般的には屁理屈に分類されるでしょうし、これ以上悪印象を与えるのだけはやめておきましょう。

ここは個人的なブログなので、私個人の意見を書くと釣り人も税金を納めているのだから、しっかり発言するところは発言して、落としどころを模索すべきだと思います。何でもかんでも一方的に禁止にされ、それに大人しく従うのがいいとは思えません。

ですが、現状では残念ながら発言することも、発言をまとめることもできません。また発言の根幹にあるべき社会的な信頼(他者に迷惑をかけない遊びという認識とか)が不足していて誰も耳を貸してくれません。大変残念に思います。

 

今日はバチ抜けについて書こうと思ってたのに、だいぶズレてしまいました(笑)。

釣り場がなくなっていくことに危機感を抱いている釣り人は、地域を問わず増加しているように感じています。もちろん日釣振やJGFAでも釣り場を守るために釣り場のルール遵守やマナーアップの啓蒙活動を行なっていますが、もう少し踏み込んだ活動を始めないと取り返しがつかなくなるような気がしています。

コロナ禍以降、釣りという遊びが再評価されて人気が回復しているのは事実です。それだけに、釣りができる場所をこれ以上減らさないよう心がけるのが、すでに釣りを楽しんでいる我々が負うべき責務なのではないでしょうか。

なんか夕焼け空の写真を見ながら書いていたら、なんか固い感じになっちゃいました。まぁこんな日もあるってことで。

 

あ、YouTubeの大海原チャンネル更新してます!今回はホローフライのタイイングです。

よかったらご視聴ください。それではまた。