最先端フライロッド 、個人的に気になるやーつ! I’m curious about New Flyrod.


毎日コロナコロナで慌ただしくしていたら、気がつくと4月も月末! 在宅ワークの要請とハンコが必要な書類の間に生きている男、saltwater-ffです。こんばんは。
まぁ四の五の言っても始まらないんで、週に何日かはコロナ感染のリスクを覚悟で出社しております。私は基本、ステイホーム遵守で暮らしてますが、業種によってはそうも言ってられない方もいらっしゃると思います。何かと大変な局面ですが、くれぐれも健康第一でお過ごしください。


というわけでフライフィッシャーの最新号(No.295)が発売になりました。今回も編集に参加させてもらっているのですが、これがまぁ役得というか、たぶんこの仕事をしてないとこんなチャンスないでしょ!という機会に恵まれて、大変貴重な経験をさせてもらいました。

どんな経験かというと、フライロッドブランド各社の最先端&最新モデルを投げ比べできる……というもの。まぁこの仕事をしていなくても、全モデルを自腹購入すれば、ぞんぶんに比較できます。しかし、たぶんそんなことをする人はいないですし、いたとしてもごく一部のお金持ちの方でしょう。もちろんお金持ちじゃない私にとっては貴重な経験だったわけです。

特集は「選びきれない幸せ。最先端フライロッド・カタログ」ですからね。そのものズバリです。
あ、フライフィッシャー最新号は絶賛発売中ですので、よろしくお願いいたします!

フライフィッシャーの特集内容は誌面でお楽しみいただくとして、大海原ブログでは誌面には掲載できなかったけれど、私が個人的に気になった2本のフライロッドについて、つらつらと書いていきたいと思います。

まず気になる1本目はスコットのセクター、S848/4です。誌面ではS908/4を取り上げていますが、今回のセクターはレングスが大きく分けて3つあって、8フィート4インチ、8フィート10インチ、9フィートとなっています。

8フィート10インチは2ピースモデルで、こちらもかなり気になったんですが、ひとまずは4ピースの848と908を投げてみたかったんですよね。というのも、ソルト用の6〜15番まで全18モデルもあるんですよ。先々代のS4sや先代メリディアンもそうでしたが、ソルト用フライロッド でこんなにバリエーションを用意してるって本気すぎませんか。

9フィートの4ピースモデルは6〜12番のフルラインナップ。普通はこれだけでいいというか、これで充分なはずです。しかし腕っこきのプロガイド達や遠征の携行性を必要としないならば、こっちもあるんだぜという8フィート10インチの2ピースモデルは、7〜12番というラインナップ。いやはや、本気度が存分に伝わって来まんがな……って、まだまだこんなもんじゃないぜ!というジム・バーチさんの声が聞こえてきそうな8フィート4インチは6、8、10、13、15番と飛び飛びながら5モデルも用意しちゃうのが心底すごいと思ってしまうわけです(※13番、15番は3ピースです)。

前置きが長くなってすみません。で、S908/4(9フィート)とS848/4(8フィート4インチ)を投げ比べてみてどうだったのかというと、個人的には848/4の方が好みでした! 好みは人ぞれぞれなので、どのくらい好みだったかをお伝えするのが難しいのですが、圧倒的に848/4の方でしたね。

メリディアンは持っていないので比べられないんですが、S4sの908/4は結構使ってきたんで9フィートという長さに何の不満もなかったんですよ。でもセクターはS908/4よりS848/4の方が自分には合っているように感じています。

何よりキャストしていて楽しんですよ。軽快だし、10m未満の短距離も、15m程度の中距離もバンバンねらっていける精度の高さ。オフショルダーで投げたときのねじれを抑制してくれる感覚。多少大きめのフライでもしっかり運んでくれるパワフルさ。なんていうんですか、ものすごいスピードで運ぶタイプのパワフルさじゃなくて、しっかりと負荷がかかった分を支えながら運んでいくパワフルさというか、もちろん鈍重なわけではないんです。むしろかなり速い部類なんですが、ただ速すぎるだけじゃなくて、もっちりした芯の強さがあるというか重みのある速さというか……、あぁ、自分でも書いててこんがらがってきました(笑)。

ラインはSAのシャークウェーブとエアフロのボーンフィッシュ(いずれもフローティング)を乗せてみましたが、どちらも実釣に全く問題ないと思いました。

今のところ主な出番はクロダイのサイトフィッシングとシーバスのサーフェースの釣りが主になるかな、と思っています。今シーズンはCovid-19ウイルスの影響でどのくらい釣りに行けるかわかりませんが、このロッドを持ってあちこち出かけてみたいなぁーと思っています。あ、シンキングラインを使う時はたぶん他のロッドを使うと思います。

ほい、お次の気になるロッドはEpicのBanditです。実は前々からバスバギング用のグラスロッドに興味があって、オークション等で往年のフェンウィック・フェラライトとかを物色していたんです。というのも、私自身が加齢に伴って釣りの趣向性が変わりつつあることもあって、グラスロッドのリズムが体になじむというか、こういうのもいいよね〜と思うようになったんです。

ガシガシ釣っていくよりも、納得のいく1匹とのやりとりを重視したいという境地(なのか?)にようやく達したみたいで、海用フライロッドにおいても高番手グラスロッドという選択肢があればなぁ……と密かに思っていました。そんな折、ソルウォーの制作時にEpicのファストグラスⅡの686(8フィート6インチ、6番)をお借りして、奄美大島でミナミクロダイを釣ったんですが、これが実にいい!

そうだ、Epicという選択肢があったんだ!と目からウロコでした。そして今回お言葉に甘えてEpicのBanditをお借りして投げてみると、これがまたすごくいい! レングスは8フィート、番手は10番、名前はバンディット(山賊)ですからね。太く短くエンジョイ&エキサイティングを人生のモットーとする私にこれほどコンセプトがマッチするフライロッドも珍しいのではなかろーか、と。
Epic社のコンセプトが同じとは限りませんが、私的にはきっと同じだろうと勝手に納得しました。

ラインは最初にSAのタイタンテーパー・10番を乗せてみましたが、これはこれでアリな感じ。私は余計な力が入りがちなので、1番手軽いタイタンテーパー・9番(マーキス)、ソルトウォーターテーパー・9番(ガルフストリーム)も試してみたら、こっちもアリというか、大きめのフライを投げるのには9番の方が合っているような感じを受けました。

リールの大きさ(重さ)によるバランス的なものも関係してるのかもしれませんが、9番ないし10番でもう少し投げ込んで比べてみたいところです。対象魚は……ちょっとまだ自信がないので書くのは控えますが、きっとめちゃくちゃ楽しいだろうなぁーと思っています。

ちなみに濡れた靴下を投げる遊びが流行(!?)しつつあるようです。Epic Banditなら楽勝ですよ!(笑)

というわけで、まだしばらく緊急事態宣言が続くようですが、皆さまくれぐれも健康第一でお過ごしください。
ステイホームの反対はホームステイ! あーフロリダに3年くらいホームステイしたいなぁ!
それでは、また。